夢幻水滸伝
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第百九十一話 海の中の星達その三
「しかも頑健なアーマーナイトで術は全部使えて神具もある」
「だからですね」
「どういったモンスターでも勝てる」
「賊でも」
「そや、強い力があるなら」
それならというのだ。
「その力でな」
「戦い」
「そしてですか」
「我等を脅かすものを取り除いてくれますか」
「そうもしてくれますか」
「そのことも約束するわ」
こう周りに答えた。
「そやからな」
「はい、それではです」
「この国のことを細かくお話します」
「人口も地理も産業も」
「教育や治安も」
「賊やモンスターのことも」
「まずはそれを頼むわ」
こうしてだった。
ハウオファはまずはこの世界のトンガのことを文字通り隅から隅まで聞きその上で自分も見回っていった。それを結構な時間を使って行い。
それが一段落ついてだ、周りに王神の廟の中で言った。
「ではこれから政を本格的に行って」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「国を治めて」
「モンスターや賊も倒していきますね」
「そうするで、あと軍や警察もな」
そうした武力を持つ組織もというのだ。
「ちゃんとな」
「整えますね」
「そうしますね」
「そのうえで、ですね」
「治安をよくして」
「モンスターや賊もですね」
「征伐隊も出すし」
それにと言うのだった。
「おら自身もな」
「出られますか」
「そうされますか」
「前に言った通りにな、海でも空でもな」
どういった地域でもというのだ。
「出てく、何かあったらおらに知らせるんや」
「そうすればですか」
「すぐに出られますか」
「そうして戦われますか」
「おらは素早さはあまり高くないが」
この能力値はというのだ、だがこの世界の者達と比較すると光と音程の違いがあると言われている。
「しかし移動の術が使える」
「瞬間移動出来るあの術ですね」
「知っている場所なら何処でも瞬時に移動出来る」
「あの術をですね」
「使えるからな」
だからだというのだ。
「何でも言ってくれたらな」
「そうしたらですね」
「すぐにですね」
「そこに行って」
「モンスターや賊を倒しますね」
「そうするわ」
まさにというのだ。
「もうトンガはあらかた見回ったしな」
「ではですね」
「これよりですね」
「本格的にこの国を治めて」
「モンスターや賊もですね」
「どんどん倒してく」
こう言って実際にだった。
ハウオファはトンガを治めそのうえでだった。
モンスターや賊を退治していった、ある海賊達の船に対しては。
自ら単身乗り込み神具と術で戦って瞬時にだった。
海賊達を一掃した、そして生き残りがいないことも人質や強奪された金品がないことを確かめてからだった。
海賊船を押収して軍の者達に連絡をして到着した彼等に言った。
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