夢幻水滸伝
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第百九十一話 海の中の星達その二
「よいな」
「それがおらいえ私の務めですね」
「星の者のな、そして今トンガは一つにして治める者がいない」
「多くの島、浮島から成るこの国を」
「そうだ、だからまずはだ」
「このトンガをですね」
「治めるのだ、今ここに余は告げる」
王の言葉だった、今のそれはまさに。
「そなたがトンガの主となるのだ」
「多くの島と浮島の」
「そうだ、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「まずはしかと治めてくれ」
「その命謹んでお受けします」
「そしてだ」
「他の星の者達と力を合わせ」
「この世界を救うのだ」
「それでは」
「まずはトンガを任せる」
この国をというのだ。
「しかと民を守り国を治めてだ」
「そうしてですね」
「他の星の者と力を合わせてだ」
「この世界を救え」
「そう告げておく」
まさにというのだ。
「よいな、この言葉守ってくれるな」
「国王陛下いえ王神様のお言葉です」
ハウオファは王神姿は廟に絵として描かれている彼の言葉にこう返した、その姿はハウオファがよく知っているものだった。
「必ず」
「そうか、ではな」
「その様に」
「では頼むぞ」
「このトンガと世界を」
「守り救うのだ」
こう告げてだった、王神は気配を消した。そして。
ハウオファが立ち上がった時廟にいた者達が皆彼に頭を垂れた、そのうえで口々に彼に対して言った。
「ではこれよりです」
「この国を治めて下さい」
「そして我等を守り」
「世界をお救い下さい」
「王神様の言われる通りに」
「そうさせてもらうわ」
ハウオファも彼等に確かな声で答えた。
「必ずな」
「そうして頂けますね」
「ではこれより貴方がトンガの主です」
「この国の棟梁です」
「我等はその貴方のお言葉に従います」
「そのうえで動きます」
「宜しく頼むな、それでまずはな」
ハウオファは彼等に応えて言った。
「この世界のトンガのことを教えてくれるか」
「どういった状況か」
「そのことをですね」
「お知りになりたいのですね」
「どういった国かちゃんと把握せんと」
そうしなければというのだ。
「治められんな、地理とか人口とか産業とか治安とか教育とかわかってへんと」
「国の細部まで、ですね」
「まずはお知りになる」
「そのことを済ませて」
「それからですか」
「治めさせてもらうで」
この国、トンガをというのだ。
「そしてモンスターや賊もな」
「退治していきますか」
「そうされますか」
「これより」
「治めると共に」
「幸いおらはレベル二百四十ある」
自分のレベルのことも話した。
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