八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百五話 イルミネーションその九
「事実よね」
「本当に皆言うからね」
ロシアから来た子達はだ。
「それじゃあね」
「間違いないわね」
「逆に飲むな働けって言うと」
ロシアの中でだ。
「物凄く嫌われるからね」
「確かそれで失脚した政治家さんいるのよね」
「ゴルバチョフさんだね」
ソ連の大統領だった人だ。
「そう言って支持失ったんだよね」
「本当のことなのよね」
「それまではね」
「それなりに人気あったの」
「それでロシア人って我慢強いけれど」
大抵のことに我慢出来る人達だという。
「公共市場にものがなくても」
「闇市にあったのよね」
「それでも何とかだったのが」
「そう言った時点で支持なくなって」
「それでソ連もね」
この国自体もだ。
「崩壊したんだよ」
「そう言った時点でなの」
「そう言われているから」
「ある意味凄いわね」
「あのスターリンでもね」
ヒトラーと並ぶ世紀の独裁者でとんでもない圧政を敷いた人物だ。
「お酒を飲むことは一切止めなかったから」
「それはしなかったの」
「ゴルバチョフなんか比べることすら間違いのとんでもないことしていたけれどね」
「スターリンの政治は私も知ってるけれど」
「あそこまでしてもね」
それでもだ。
「お酒だけはね」
「禁止しなかったのね」
「一切ね、戦争でも後ろに機関銃持った部隊置いて地雷原に突っ込ませていたけれど」
懲罰大隊という部隊にそうさせていた、犯罪者で構成される部隊だったけれどあのスターリンから見て犯罪者だったのだから犯罪の内容はおおむね推して知るべしだ。
「そんなことまでしてもね」
「お酒だけはだったのね」
「というか兵隊さんにウォッカ飲ませてね」
そのうえでだ。
「突っ込ませたりもしていたから」
「お酒で恐怖心なくして」
「そうしたこともしていたから」
「普通になのね」
「禁止してなかったよ」
「そうだったの」
「もうロシアではね」
それこそだ。
「お酒についてはね」
「もう飲むなって言われないのね」
「寒いしね」
このことが一番大きな理由だ。
「お酒飲んで暖まらないとね」
「やっていけないのね」
「そうした事情があるから」
その為にだ。
「皆お酒を飲むんだよ」
「そういうことね」
「それで女の人も太るんだ」
「あそこのお婆さんって皆そうよね」
「寒いからね」
兎に角これが理由だ。
「太ってね」
「脂肪がある分よね」
「寒さを凌ぐんだ」
「それが本当だから凄いわよね」
「だからロシアでは太っている女の人の方がね」
大人の女の人の場合だ。
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