八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百五話 イルミネーションその八
「もうね」
「諦めてよね」
「休むかね」
もう理由は適当でだ、二日酔いと言えなくてもだ。
「我慢してね」
「行くしかないわね」
「そこまで考えてね」
「二日酔い覚悟で飲むなら」
「とことん飲むべきだよ」
「そういうことね」
「ある人はもうお昼に飲んで」
クリスマスは夜だけれどだ、その日その人はたまたまイブは丸一日お休みでお昼から飲んでいたのだ。
「それでね」
「夜になのね」
「もうかなり落ち着いてからね」
「お風呂に入ったのね」
「それですっきりして」
そうしてだ。
「寝てね、翌朝はね」
「何ともなかったのね」
「そうだったんだ」
「そのやり方もあるのね」
「まあ普通の人はクリスマスも平日で」
仕事があってだ。
「夜まで働いてね」
「夜に遊んで」
「それで寝るからね」
「二日酔いになってるわね」
「そうだよ、まあフランスだとね」
この国はどうかというと。
「サンタさんお家に行く度にワイン振舞われて」
「それでよね」
「滅茶苦茶に酔ってるらしいけれどね」
「そうよね」
「あとロシアは」
お酒というと、という位の国になるとだ。
「クリスマスでなくてもね」
「飲むお国よね」
「昔の貴族の生活なんてね」
ロマノフ朝初期の頃だという。
「朝起きてご飯食べて武芸の鍛錬して」
「そこからは」
「殆どの貴族が字が読めなかったから」
当時は貴族でもそうだった、フランスでも百年戦争の頃は多くの貴族が文盲だった。その中であの青髭ジル=ド=レイは読書家でもあったのでかなりのインテリとして知られていたのだ。
「だからね」
「もう鍛錬の後は」
「飲んでいたんだよ」
「そうだったのよね」
「それは誰もがで」
貴族に限らずだ。
「お仕事をしながらでもね」
「飲んでいたのよね」
「それは今でもで」
「お酒は欠かせないお国柄ね」
「仕事中に飲んでも」
ロシアの場合はだ。
「誰も何も言わないよ」
「休憩時間普通に酒盛りするのよね」
「欧州全体で朝から普通に飲むけれどね」
ドイツでも朝からビールだ、このことはイギリスでも同じだしイタリアやフランスやスペインだとワインだ。
「ロシアは特に凄いからね」
「いつも飲んでるお国柄で」
「クリスマスでなくてもね」
「皆酔ってるわよね」
「それも朝からね」
「それロシア人の子達が言ってるから」
八条学園にはロシアからの留学生の子もいる、生徒も先生も職員の人達も半分が外国からの人で北朝鮮以外の国から人が集まっているからロシア人もいるのだ。
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