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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百五話 イルミネーションその三

「クリスマスだって」
「色々なのね」
「そうだよ、というかお寿司を食べるのも」 
 さっき香織さんが言った様にだ。
「それもね」
「いいのよね」
「うん、というか」
「というか?」
「お寿司もいいね」 
 クリスマスにだ。
「あとラーメンもね」
「いいっていうのね」
「別に中華料理食べても」
 それでもだ。
「その人が楽しいならね」
「いいのね」
「そうなるよ、例え何もなくても」
 終戦直後みたいにだ。
「お祝い出来たらね」
「それでなのね」
「いいと思うよ」
「そうなるのね」
「うん、キリストの誕生日だし」 
 このこともあってだ。
「それでね」
「そのことをお祝いすればよね」
「本当に本来はその為の日だし」 
 僕は香織さんに笑って話した。
「だからね」
「それだけでもいいのね」
「日本では忘れられていても」
 クリスマスがキリストの誕生日であることはだ。
「それでもね」
「それでもいいのね」
「そうだと思うよ」
「そういうことね」
「うん、だから何もなくても」
 終戦直後みたいにだ。
「いいんだよ」
「そうなるのね」
「その人が楽しんで満足すれば」
 別にデートをしなくてもだ。
「いい筈だよ、僕達はデートをしているけれどね」
「そのリア充になるわね」
「このリア充って言葉もね」 
 よく嫉妬して言われるけれどだ。
「これもね」
「どうかなのね」
「別にもてたり能力があったりね」
 そしてお金持ちだったりだ。
「そういうのでね」
「リア充は決まらないのね」
「毎日楽しかったり充実していたら」 
 それでだ。
「リア充だよ」
「満足していたらなのね」
「自分がね、というか不平不満ばかりだとね」
 そうした感情ばかり抱いているとだ。
「よくないからね」
「それは言えるわね」
「世の中どんな満ち足りた状態でも」 
 それでもだ。
「不平不満ばかり言う人いるしね」
「そうした人本当にいるわね」
「そうした人なんてね」
 幾らお金があって地位があっておんなの人にもてていてもだ、心でそうした感情ばかり抱いているとだ。
「リア充じゃないよ」
「どんな人でも」
「そう、その時点でね」
 最早だ。
「そうなるから」
「その人次第なのね」
「それでね」
「リア充かどうかなのね」
「若しもてなくても」 
 そんな人でもだ。 
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