夢幻水滸伝
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第百八十八話 西岸に着いてその七
「ですがまだアフリカのサバンナよりはです」
「少ないか」
「左様です」
「そうなんやな」
「ですから」
それでというのだ。
「まだ悲観する程ではないです」
「悲観はしてへんから」
シェリルはそこは否定した。
「ただこっちの世界でもやなとな」
「思われたのですか」
「それだけや」
「それならいいですが」
「まあ蛇には毒消しの薬も術もあるしな」
「助かりますね」
「鮫はそうした場所では泳がん、漁でも気を付ける」
鮫がいるとだ。
「そうしていこうな」
「対策は立てていきますね」
「そういうことでな」
こう言って実際にだった。
シェリルはモンスターやそうした生物についても対策を講じかつ立てつつ政も行っていった。そうして。
バースまで到達した、シェリルは街に入るとこう言った。
「これでな」
「はい、西岸に到達しましたね」
「この国に」
「そうなりましたね」
「一つの目的を達成しました」
「大陸の東岸から西岸まで掌握しました」
部下達も口々に言った。
「それではですね」
「この西岸も治めていきますね」
「その様にしていきますね」
「そうするで、それでな」
それと共にというのだ。
「うち等はな」
「はい、ここはですね」
「どうするかですね」
「今後は」
「内政をしつつ今度は北に向かう」
オーストラリアのそこにというのだ。
「そしてな」
「ダーウィンですね」
「あの星の方とお話されて」
「どうするか決めますか」
「その様にされますか」
「そうするで、そしてな」
シェリルはさらに話した。
「話で済めばええしな」
「戦になれば」
「その時はですね」
「シェリル様も全力で戦われますね」
「そうされますね」
「そうするわ」
実際にというのだ。
「そしてや」
「勝たれて」
「そうしてですね」
「オーストラリアを完全に手中に収められますね」
「そのつもりや、ただダーガー君は理知的や」
その彼のことも話した。
「そして戦も好まん」
「だからですね」
「戦になる危険はあまりない」
「そうですか」
「あまりな、私も話し合いで解決出来ればな」
それでというのだ。
「ええしな、しかもダーガー君は別に自分が盟主になろうと思ってへんやろ」
「それではですね」
「尚更ですね」
「戦にはなりませんね」
「話し合いで解決出来ますね」
「そうなるわ、まあここから徐々に勢力を北上させて」
そうしてというのだ。
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