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夢幻水滸伝

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第百八十八話 西岸に着いてその五

「実際に戦ってや」
「それで、ですね」
「そのうえで見極める」
「そうされますか」
「相手の方の力量を」
「そうするわ、ほなまずはな」 
 シェリルは星の者達の話から話を戻した、そのうえでさらに話した。
「このままな」
「バースまで、ですね」
「あちらまで進出して」
「そしてオーストラリア西岸まで到達し」
「そちらも治めますね」
「そうするわ、どうもこの世界でもオーストラリアは東岸が発展してて」
 そうなっていてというのだ。
「西岸はそれ程でもないみたいやがな」
「そこにも浮島があり人口もそれなりで」
「それなりに産業もありますが」
「やはりそれなりですね」
「東岸よりは遥かに落ちますね」
「そやな、西岸はインド洋に面してるけど」
 それでもというのだ。
「東岸はニュージーランドやオセアニアに開けててな」
「北岸は東南アジアですね」
「あちらと関りが深いので」
「それでどちらも良港に恵まれていて」
「発展していますね」
「それで南岸はタスマニア島や南極に向かっていて」
 そしてというのだ。
「この世界では中央部に大河も流れてるしな」
「水産業も盛んですね」
「オーストラリア内での貿易も盛んで」
「やはり発展していますが」
「西岸はな、東南アジアとの交易には遠いし」
 オーストラリア西岸の港達はというのだ、シェリルはこの世界のオーストラリアの地図を頭の中に出しつつ話した。
「インド洋ともな」
「どうにもですね」
「インドもアフリカも遠いですし」
「インド洋を横断してとなりますと」
「どうにも」
「インドやアフリカと交易するんやったら」
 オーストラリアからだ。
「東南アジアを通るわ」
「そうなりますね」
「あの距離の横断は苦しいです」
「普通の船でも空船でも」
「どうしてもそうです」
「あちらも水産業はありますし」
 部下達も話した。
「国内の交易はしていますが」
「それでもですね」
「大きな商いとなると」
「してへんしな、どうしてもな」
 シェリルも言った。
「他の地域の沿岸部よりは開けてへんな」
「左様ですね」
「ですがそのこともですね」
「改善されますね」
「そうされますね」
「そこに水軍も置きたいしな」 
 確かな艦隊をというのだ。
「そやからな」
「あちらもですね」
「発展させていきますね」
「そのおつもりですね」
「中央部ではもう農業を大々的にやって」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「農業生産ですか」
「それを上昇させ」
「そして民の糧とする」
「そうしますか」
「特に麦と米や」
 即ち穀物だというのだ。 
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