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夢幻水滸伝

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第百八十八話 西岸に着いてその四

「まずはな、それでな」
「オセアニアですね」
「オセアニアの掌握ですね」
「それに移りますね」
「そうされますね」
「それから東南アジアか、ただな」
 シェリルは書類のサインをしながらさらに話した。
「あっちにはもう一人神星がおるわ」
「リー様ですね」
「あの方も相当な方ですね」
「かなりの知力と政治力の持ち主だとか」
「そうらしいな」
 シェリルは仕事をしつつ鋭い目になって言った。
「ほな私は彼、リーとは一緒にな」
「ことを進められますか」
「何故私が棟梁になりたいか」
 このことも話した。
「それは権力を求めてやない」
「この世界を救う」
「そのことを考えられてですね」
「それで棟梁となられたい」
「そう思われていますね」
「そや」
 こう部下達に答えた。
「今は私以上にそれが出来るモンはおらんと思ってるが」
「それでもですか」
「若しシェリル様以上の方がおられれば」
「その時はですね」
「譲るわ」
 その座をというのだ。
「というかそれになってもらうわ」
「棟梁の座に就いてですね」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「共に世界を救われますか」
「神星は十八人おる」 
 シェリルはこのことも話した。
「星のモンの中で一番力の強いモンはな」
「シェリル様もそうですね」
「その神星の方のお一人ですね」
「左様ですね」
「そや、ただ私は四智星の一人や」
 その神星の者の中でというのだ。
「三極星、四智星、六将星、五騎星とおってな」
「合わせて十八人ですね」
「星の方々でもそのお力は傑出していて」
「天の星の方数人にも匹敵し」
「お力は数百万の軍勢にも匹敵しますね」
「そう言われてるモンの一人やが」
 それでもというのだ。
「四智星は知力や政治力、六将星は戦闘力や統率力に秀でていて」
「そしてですか」
「他の方々もですか」
「五騎星はバランスが取れてて三極星は将の将である」
「その器ですか」
「そうした方ですか」
 部下達も言ってきた。
「三極星の方は」
「十八人おられる神星の方の中でも」
「そのお力は際立っていて」
「統率力もおありですか」
「そうらしい、そしてその三極星は」
 彼等のことも詳しく話した。
「日本とロシア、インドにおるらしいな」
「その三つの国々ですか」
「それぞれにおられるのですか」
「そしてその三極星の方々がですか」
「傑出しておられますか」
「そうらしい、しかしそれでも私はまだわかってない」
 そのことはというのだ。
「三極星の三人は。そしてリーもな」
「だからですね」
「その方々を見極めもする」
「そうもされますか」
「見てわからんなら」
 シェリルはその目を鋭くさせて話した。 
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