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夢幻水滸伝

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第百八十八話 西岸に着いてその三

「もう人手が幾らあっても足りん」
「そやからですね」
「うち等も呼んで、ですね」
「そうしてですね」
「お仕事をですね」
「そや、それでさぼったら」
 その時はというのだ。
「ベジマイトや」
「そやからやることはやってます」
「それから遊んでますさかい」
「そこは安心して下さい」
「お仕事してますで」
「休憩は出来るだけせんことや、というかいい加減とは聞いてたけれど」
 それは既にというのだ。
「噂以上やな」
「そうですか?」
「私等やることやってますで」
「このオーストラリアでも」
「報酬分は」
「それならもっとちゃんとやることや」
 あくまでこう言うシェリルだった、それで四人に働かせているが。
 シェリルは四人で働かせながら自分も働いていた、その中で事務仕事もしているがその中でだった。
 山の様な書類を見て元からこの世界にいる部下達に言った。
「勢力がでかくなるとな」
「お仕事も増えてですね」
「そうしてですね」
「書類仕事も増えますね」
「左様ですね」
 部下達は書類を出しながら話した。
「どうしてもそうなりますね」
「領土も人口も増えますし」
「やるべきことも増えて」
「そうなりますね」
「そやな、これはもう宿命やな」
 書類にサインをしつつ話した。
「政の」
「だからですね」
「お仕事もされますね」
「書類のそれも」
「これからも」
「そうするわ、しかし官僚の政の仕組みもな」 
 これもというのだ。
「これからはな」
「整えていきますか」
「その様にされますか」
「今後は」
「その必要もあるか、少なくともオーストラリア全土を治められる」
 そうしたというのだ。
「仕組み位はな」
「整えられますか」
「その様にされますか」
「今後は」
「政を進めつつ」
「そうせなあかんか、あと今は西を目指してる」
 オーストラリアのそれをというのだ。
「それでバースまでな」
「向かわれますか」
「あの街まで」
「そうされますか」
「そう考えてるわ、それでオーストラリアの南全体を掌握してな」
 その様にしてというのだ。
「今度はな」
「北ですか」
「北に向かわれますか」
「そうされますか」
「それで浮島も掌握していって」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「オーストラリアの統一ですね」
「まずは」
「まずはそれを目指されますね」
「そうするわ」
 こう言うのだった。 
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