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八条学園騒動記

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第六百話 やはりこれが一番その七

「復活してな」
「そうだな、俺もな」
「二日酔いなら風呂だな」
「一気に熱いお風呂に入って」
 湯舟にというのだ。
「それで温まってからな」
「水風呂だな」
「そこでまた一気に冷やして」
 温まった後はというのだ。
「そしてな」
「動くな」
「二日酔いだとな」
「どうしても動けないからな」
「頭は痛いし身体はだるいしで」
 フックと菅のやり取りと同じやり取りだが二人はそのことを知らない、それでこのまま言うのだった。
「どうにもならないからな」
「だからな」
「まずはお風呂だな」
「ああ」
 二日酔いならとだ、こう言ってだった。
 ここでだ、ダンはコップの中のウイスキーを飲み干して。
 最後の一杯を入れた、その琥珀色の液体を見つつ言った。
「これを飲んだらな」
「もうか」
「歯を磨いてねる」
「歯は絶対に磨くか」
「寝る前の歯磨きがな」
 これがというのだ。
「一番いいらしいからな」
「歯にはか」
「口の中の雑菌は寝ている時に一番増える」
 繁殖が凄いというのだ。
「だからな」
「寝る前に磨くとか」
「清潔なままだからな」
 その状態で寝られるからだというのだ。
「だからだ」
「歯磨きは寝る前か」
「あと朝起きてすぐ磨く人もいるな」
「多いな、そうした人は」
「それは朝飯を食ってな」
「ああ、飯食った後磨くとな」
「その方がいいな」
 こう洪童に言った。
「むしろ」
「確かにな」
 洪童も頷いた。
「言われてみれば」
「歯を磨くことはいいことだが」
 歯そして口の中にだ。
「しかしだ」
「何時磨くか」
「それも大事だろ」
「それはな」
 洪童も頷いた。
「甘いもの食う前に磨くとかな」
「意味がないな」
「それにまずくなる」
 その甘いものを食べてもというのだ。
「どうしてもな」
「歯を磨いた後にものを食ってもな」
「全部そうだな」
「甘いものに限らない」
「だから食った後に磨くべきか」
「朝起きてすぐに歯を磨くとな」
「後で朝飯食うしな、だったらな」
 洪童はウイスキーを飲みながら言った、飲む勢いはダンより速いがまだボトルには酒が残っている。
「俺もそうするか」
「朝飯食ってから磨くか」
「それで寝る前にな」
 この時にというのだ。
「そうするな」
「そうか」
「自分の歯の為にな」
「しかも歯を磨くと口の中も奇麗になる」
「その中の雑菌もなくなるか」
「口の中に雑菌があると」
「それだけで歯によくないよな」
 歯だけでないとだ、洪童も言った。 
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