夢幻水滸伝
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第百八十七話 敵対する者達その四
「一緒にな」
「統治もされますか」
「そして世界もな」
「救われますか」
「そうするわ」
「そこまで置考えですか」
「世界を救うつもりやからな、ただな」
ここでだ、シェリルはこうも言った。
「オーストラリアにはもう一人星のモンがおったな」
「はい、おられます」
パープルドラゴンはシェリルのその言葉に答えた。
「ダーウィンの方に」
「そっちにやな」
「はい、それでそちらの方のことは」
「調べておいてな」
そうしてとだ、シェリルはパープルドラゴンに答えた。
「どうするか決めるわ」
「それをな、ただ戦はな」
「それはですね」
「あまりな」
戦、それはというのだ。
「するつもりはないわ」
「そうですか」
「戦は否定せんが」
それでもというのだ。
「それはあくまで最後の最後でな」
「お話をですね」
「願うわ」
「それが宜しいですね」
白龍が言ってきた。
「私達とは最初は戦からでしたが」
「やっぱりな」
「対話が第一でいいかと」
「そやな、それでな」
「ご主人様としてもですね」
「その星のモンと会って」
そうしてというのだ。
「それで一緒にやっていけたらな」
「宜しいですね」
「まずはな、しかしとりあえずはな」
「勢力拡大ですね」
「そうするわ、あと自分等見て思ったけどな」
シェリルはドラゴン達を見てあらためて言った。
「青龍はおらんな」
「青龍は四霊獣の一つで神霊となりますので」
金龍が答えた。
「我々の様に普通にこうしていません」
「ああ、東の方を守る獣か」
「極めて高位にある存在なので」
ドラゴンの中でもというのだ。
「ですからこうしてです」
「配下には出来んか」
「左様です、これは他の神霊も同じです」
「普通に配下には出来んか」
「左様です、戦うなりして」
そしてというのだ。
「配下に出来ますが」
「普通の世界にはおらんのやな」
「そのことはご了承下さい」
「わかったわ、しかしな」
シェリルはさらに言った。
「何時か青龍もな」
「配下にされますか」
「そうしたいな、それで今はな」
「勢力拡大をですね」
「してくわ、この世界のオーストラリアは中央に大河が流れてて人口が多い」
そこが穀倉地帯になっていてだ。
「そこを掌握してな」
「そしてですね」
カッパードラゴンが応えた。
「多くの人口即ち国力を手に入れ」
「そこからシドニーやキャンベラ、メルボルンとかをな」
この世界でもオーストラリアの主要都市達である。
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