夢幻水滸伝
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第百八十七話 敵対する者達その三
「勢力に入ってもらう、賊はドラゴンを中心としたモンスター達で攻めて」
「成敗しますか」
「そこで大した罪を犯してへん奴は軍勢に入れて」
「軍を編成しますか」
「そしてな」
それでというのだ。
「徐々に勢力を拡大して政もな」
「されていきますか」
「そっちは人でやってくわ」
そうするとちうのだ。
「政はな」
「私達は政には興味がないですからね」
ここで言ったのはブラックドラゴンだった。
「これといって」
「ドラゴンは人の社会におらんからな」
「ですから人の社会の政にはです」
「知識もないな」
「ご主人のお言葉には従いますが」
配下となっただけにだ。
「しかしです」
「そやな、自分等は私の配下としてな」
「戦えばいいですね」
「戦になればな、しかしドラゴンの大群と戦おうっていう奴もな」
「そうそういませんよ」
ブラックドラゴンは言い切った。
「流石に」
「そやな」
「それで賊の成敗も」
「並の賊やとやな」
「多分私達のうちの一体を見ただけで降伏するかと」
「それでええ、それで降った賊でな」
その彼等でというのだ。
「大した罪を犯してないとな」
「軍に入れますか」
「そうするわ、ただ殺人とか大きな罪を犯してる奴は」
その者はというと。
「処刑や」
「一体どの様に処刑されますか」
「それは様々やけどここはオーストラリアや」
シェリルはグレードラゴンの問いに自分達がいる国のことから話した。
「そやから無数の毒蛇の餌とかな」
「動物を使いますか」
「そうするか」
「残虐にですね」
「処刑するわ」
その様にするというのだ。
「極悪人に情けは無用や」
「だからですか」
「容赦せん、身体を少しずつ切ったり無数の虫の餌にしてもええ」
こうした処刑も行うというのだ。
「兎に角極悪人はな」
「惨たらしい処刑で、ですね」
「始末する、魂もな」
それまでもというのだ。
「消し去るわ」
「容赦しないのですね」
「悪人にはな」
あくまでというのだ。
「そうするわ、ただな」
「ただ?」
「政は全体的に穏健にな」
悪人には容赦しなくてもというのだ。
「それでもな」
「政はですね」
「そうしてくで、今は村だけやが」
既に村長達から村の統治を願われていて受けている、村の統治は非常に整い村はこれまでより遥かに整ってきている。
「これをな」
「世界に、ですか」
パープルドラゴンが聞いた。
「及ぼしますか」
「やがてはな、他の星の連中と一緒に」
「ああ、星の方々ですか」
「そや、まだ一人も会ってへんが」
「それでもですね」
「仲間も得てな」
そうしてというのだ。
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