| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百二話 エメラルドとルビーの街その九

「蝸牛を食べようとしたから」
「その辺りにいるみたいな」
「うん、エスカルゴって言ってね」
「そうだったのね」
「もうそこまで知られていなかったよ」
「それがね」
 今ではだ。
「まあそれなりのレストランでね」
「注文出来るわね」
「テリーヌだと余計にね」
「その辺りも変わったわね」
「日本もね」
「そうよね」
「まあそれを言ったら」
 僕は香織さんに笑ってこうも話した。
「キャビアとかフォアグラとかね」
「トリュフもよね」
「三大珍味もね」 
 俗にこう呼ばれる食材達もだ。
「昔と比べるとね」
「食べられる様になってるのね、日本でも」
「高いけれどね」
 このことは事実でもだ、僕は生ハムをそれが巻いているフルーツごと食べた。フルーツの甘さと生ハムの味が同時に口の中で味わえて中々いいものだ。
「そうなってるよ」
「日本でもそうなってきてるのね、それで義和も」
 香織さんは僕に聞いてきた。
「キャビアとか食べたことあるの」
「あるよ、ただあまりね」
「好きでないの」
「フォアグラもトリュフもね」
「そうなのね」
「美味しいことは美味しいけれど」
 このことは確かだと思う。
「そんなにいつも食べたいとかね」
「思うものじゃないの」
「そうだと思うよ」
「そんなにいいものじゃないの」
「同じお魚の卵なら」
 キャビアだ、本場ロシアではお魚の卵を全部これだと言うらしい。別にチョウザメの卵だけじゃないとのことだ。
「イクラとかタラコとか」
「そういうのの方がなの」
「僕は好きかな」
「そうなの」
「フォアグラもね」 
 今度はこちらの話をした。
「これといってね」
「美味しくても」
「同じ肝ならね」
 僕が思うにだ。
「あん肝とかの方がいいかな」
「鮟鱇の肝ね」
「あと豚とか」
「じゃあ鶏は」
「鶏の肝大好きだよ」
 あの食感も好きだ。
「味もね」
「そうなのね」
「鶏の肝なんて塩胡椒とお醤油で味付けしたら」
 もうそれこそだ。
「最高だしね」
「あれ美味しいわね」
「そうだよね」
「それでフォアグラよりもなのね」
「こうした肝の方がいいかな」
 僕としてはだ。
「どうもね」
「そうなの」
「あとトリュフもね、茸なら」
 それならだ。
「日本に普通にいいのあるし」
「松茸とか」
「それでいいかな、と言うか三大珍味よりもフランス料理にはね」
「美味しいもの多いの」
「そう思うよ」
 それも安くてだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧