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夢幻水滸伝

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第百八十六話 発展その一

                第百八十六話  発展
 建国された十星連合は目覚ましい発展を遂げていた、綾乃も神星の者達が集まった元老院会議枢密院会議とも言われるその場で驚きの声で言った。
「もう昨日より今日、今日より明日で」
「どんどん発展していってるな」
 芥川が応えた。
「そうなってるな」
「ほんまにな」
「ああ、こんな急に発展するとかな」
 芥川は唸る顔でこうも言った。
「想像以上や」
「うちもやで」
「そやな、綾乃ちゃんも」
「ああ、凄いことになってるわ」
「予算が凄い勢いで増えてるわ」
 羅が財務大臣として言ってきた。
「もう建国当初と比べてな」
「まだ建国して日が浅いのに」
「建国当初の倍以上や」
「そこまでなってるんやね」
「税は低いのにな」
「産業が発達してるさかい」
「そうなってるわ」
「もうどの産業もうなぎ上りでや」
 産業大臣の施も言ってきた。
「年間十数パーセントの成長がな」
「果たせてるんやね」
「そうなってるわ」
 こう綾乃に話した。
「これは」
「線路も道もどんどん出来てる」
 交通大臣のトウェインも言ってきた。
「凄いことになってるで、国全体が」
「交通がよおなると産業も発展するし」
「ああ、人の行き来も日に日にな」
「盛んになってるんやね」
「そうなってるわ」
「そやねんね」
「国内情勢は落ち着いていて」
 内務大臣のメルヴィルも言った。
「穏やかなままでな」
「国政が進んでるんやね」
「そうなってるわ」
「選挙が終わって上下の議員が揃って」
 両院議長のアレンカールも言う。
「議論が活発になってね」
「法案が出来ていってるね」
「そうなっているわよ」
 議会も動いているというのだ。
「見事なものよ」
「司法も整ってるから」
 最高裁長官としてだ、シェリルは話した。
「もうね」
「法律も動いてやね」
「裁判も的確に行われて」
「まとまってるね」
「そうなってるわ」
「これだけ目覚ましい発展が九十五億の民を持つ広大な領土で進んでいる」
 リーは宰相として言った。
「恐ろしいことや」
「リー君もそう言うんやね」
「そや、まずは領土全体を今のアメリカレベルにまで引き上げる」
「それが目標やね」
「アフリカや地下世界もな」
「どっちも十星連合の中やと後進地域やけど」
 それでもとだ、綾乃は話した。
「どっちも産業革命は果たしてるさかい」
「下地は出来てるしな」
「農業革命とかも出来てるから」
「後は順次新しい技術を導入していったらな」
「全ての地域がアメリカレベルになるで」
「絶対にな、この世界のアメリカは二次大戦中のレベルや」
 技術や産業のそれがというのだ。 
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