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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第九十四話 司馬尉、妹達を呼ぶのことその六

 そんな中でだ。彼女達は。
「どうしたものかしらね」
「これでは。目付けにしてもやりにくいわね」
「ここまで堂々と話されるとね」
「どうしても」
 これからのことに悩んでいた。しかしだ。
 その彼女達にだ。ビリーが話す。
「まあいいじゃねえか?」
「よい?」
「よいと言うのですか、ビリー殿は」
「ああ、別にな」
 また言うビリーだった。
「あの連中がそうしたいっていうんならな」
「よいというのですか」
「好きなようにですか」
「ああ、見ればいいんだよ」
 にやりと笑ってだ。彼は曹仁達に言った。
「このままだ」
「あの者達をですか」
「司馬家の者達を」
「そうだよ。このままな」
 ビリーの言葉は変わらない。そしてそれは。
 ダックも同じでだ。彼もこう言うのだった。
「離れた場所から見る方がいい場合もあるだろ」
「言われてみれば確かに」
「そうですね」
 曹仁達もだ。考えを変えだした。
「遠くから見てもです」
「見ることができますね」
「よし、じゃあこれで決まりだな」
 マイケルも笑って言う。
「このまま見ていくか」
「司馬尉達の動きをですね」
「それを」
「それでな」
 今度はホアが彼女達に話す。
「これからだけれどな」
「これから?」
「これからといいますと」
「何か食うか?」
 ここでだ。こう提案したのである。
「丁度昼飯の時間だしな」
「そうね。それじゃあ」
「何食べようかしら」
「茶玉子はどうじゃ?」
 タンは自分の好物を出した。
「あれはよいぞ」
「バターコーンがいいな」
「俺は目玉焼きだな」
 ダックとビリーも自分達の好物を話す。
「それじゃあ今からな」
「作って食べるか」
「何か玉子が多くない?」
 田豊は彼等の話を聞いて突っ込みを入れた。
「あれは食べ過ぎるとよくないって聞いたけれど」
「ああ、コレステロールな」
 このことに答えるのはホアだった。
「あれが問題になるよな」
「ならそんなに食べない方がいいのじゃないかしら」
「確かに多いな」
 リチャードも腕を組んでそうではないかと応える。
「それでは野菜も入れるか」
「ステーキはなしか?」
 ビッグベアもビッグベアで自分の好物を話に出す。
「軽く焼いたそれを食いたいんだけれどな」
「ステーキねえ」
「あれもでしょ?」
「コレステロールが高いわよね」
「お肉自体が」
 曹仁達はこのことも知ったのだ。他ならぬビリー達から話を聞いてだ。
「あまり食べ過ぎたら痛風だったかしら」
「あの病気になるって聞いてるけれど」
「私達も気になるけれど」
「貴方達もまずいのでは?」
「確かに食う量は多いけれどな」
 ビリーもそのことは否定しない。笑ってこのことを話す。
 
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