恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第九十四話 司馬尉、妹達を呼ぶのことその七
「けれどそればっかり食う訳じゃないからな」
「他のものもね」
「お野菜とかもちゃんと食べるから」
「だからいいの」
「そういうことね」
「そう、偏食はしないんだよ」
それはわかっていた。よくだ。
「バランスよくな」
「食べているからな」
ビッグベアにしてもそれは同じだった。レスラーは食べるのも仕事だ。それならばバランスよく食べないとならない、そういうことだった、
それでだった。彼等もまただった。
「野菜も食ってな」
「イモも出すか」
「あとデザートに果物な」
「バランスよくたっぷりとな」
食べるという話をしてだ。彼等は実際にバランスよくかなりの量を食べた。そしてその中で。
ダックはバターコーンを食べながら曹仁達に言った。
「それで食った後ちょっとしたらな」
「あのダンスね」
「踊るのね」
「食った後は気持ちよく身体を動かさないとな」
気が済まないというのだ。
「だからだよ」
「成程、それでなのね」
「いつも踊ってるのはね」
「それが理由だったのね」
「あと練習な」
それもあるというのだ。
「俺はダンサーだからな」
「こいつ元の世界じゃ世界的に有名なんだよ」
マイケルが彼女達にこのことを話す。
「ラップダンスでな」
「あのラップというのも最初見た時はね」
「かなりね」
曹仁達が話す。
「正直何かって思ったけれど」
「見慣れると」
「いいもんだろ」
笑いながら話すダックだった。
「あのダンスも」
「ええ、そうね」
「その通りよ」
彼女達もそうだと答える。
「それをなのね」
「食べた後に」
「踊るぜ」
「さて、俺はな」
ビリーもビリーもでだ。やるというのだ。そのやることは。
「洗濯すっか」
「洗濯ねえ」
「あんた本当にそれ好きよね」
曹仁と曹洪はビリーのその言葉を聞いて首を捻りながら述べた。
「暇があったらそれしてるわよね」
「何かっていうと」
「ああ、趣味なんだよ」
実際にそうだというのだ。
「実はな」
「まあ洗剤あるしな」
「そういえば何で洗剤あるんだ?」
ダックはこのことに突っ込みを入れた。
「この時代にな」
「そうだよな。流石に洗濯機はないけれどな」
ビッグベアも話す。
「洗剤はあるからな」
「粉のな。おかしな話だよな」
「大体この世界おかしなこと多いぞ」
ビッグベアはこのことを真剣に指摘する。
「普通にジャガイモとか唐辛子とかあるしな」
「俺の好きなコーンだってな」
「この時代のこの国はないだろ」
「俺達の世界じゃそうだよな」
「服もな」
「ああ、ないからな」
とにかくだ。そうしたところが違っていた。
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