八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二話 エメラルドとルビーの街その一
第三百二話 エメラルドとルビーの街
僕達は今度は駅前の商店街に来た、八条町の商店街は二つあって駅前のものと学園前のものがある。僕達は今は駅前の方に来た。
そこに入るとここもクリスマス一色だった、どのお店でもツリーやそういったクリスマスのもので飾られていて。
点灯もあった、香織さんはその光を見て僕に言った。
「緑と赤に光ってるわね」
「まさにクリスマスだね」
「ええ、それがね」
僕に笑顔で話してくれた。
「凄く奇麗よね」
「そうだね、クリスマスの中にいることをね」
「実感出来るわね」
「学園前の方もね」
こちらの商店街もだ。
「普通にね」
「飾られているのね」
「この色にね」
緑と赤にだ。
「飾られていてね」
「点灯もしているのね」
「そうなんだ」
これがだ。
「そちらの商店街もね」
「こんな風に光ってるのね」
「そっちも行く?」
僕は香織さんに微笑んで提案した。
「ディナー食べてね」
「いいわね、近いし」
「そうだよね、実質同じって言っていいね」
「そうよね」
「大阪の天下茶屋の商店街より近いね」
それもずっとだ。
「駅前と学園前だと」
「天下茶屋って西成よね」
「うん、南海線でね」
私鉄だとこちらになる。
「駅の近くに商店街あって一キロ半位かな、それ位歩いたらね」
「そこにも商店街があるの」
「そこにも駅があってね」
こちらも南海だ。
「あそこには商店街が二つあるんだ」
「そうなの」
「それでこの八条町もね」
「商店街が二つあって」
「それでね」
そのうえでだ。
「実質的にね」
「一つね」
「近いからね、どっちも観光地にもなってるし」
「今も賑わってるわね」
「百貨店も辛いけれど」
他ならぬその中で話した通りにだ、大阪だと八尾の西武百貨店がなくなったし関東だと横須賀や柏でもとのことだ。
「商店街もね」
「辛いのよね」
「この町の百貨店は繁盛しているけれど」
「観光地でもあるし」
「どちらもね」
駅前も学園前もだ。
「けれどね」
「大抵はそうじゃないのよね」
「地方の駅前とかね」
そうしたところの商店街はだ。
「もうシャッター街だよ」
「そうなってるのよね」
「奈良県なんか凄いらしいよ」
桜井とかだ。
「もう殆どね」
「閉店してるの」
「もうお店というお店が閉店して」
駅前のそれがだ。
「誰もいないってね」
「そうなってるの」
「そうみたいだよ、だからね」
「商店街も辛いのね」
「この商店街は観光地で」
やっぱりこのことが大きい。
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