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夢幻水滸伝

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第百八十五話 内閣その十一

「担ってもらうので」
「そういうことやな、ただな」
「私も軍事や外交にですね」
「意見を出してもらうで」
「承知しています」
 リーがそう言って来ることはわかっているというのだ。
「そのことは」
「ほなな」
「それでは、それで外交はです」
「私もおってか」
「兼任も出来る、むしろカマンダ君のその優れた政治力と交渉術をです」
 その二つをというのだ。
「労働関係にもです」
「使って欲しいと」
「はい、労働問題は荒れやすいですが」
 それでもというのだ。
「カマンダ君はその二つがありしかもサプールです」
「戦わない」
「武器を捨て優雅かつ紳士的に行動しますね」
「それがサプールです」
 カマンダはすぐに答えた。
「何があってもです」
「争わないですね」
「はい」
 カマンダは太宰に確かな声で答えた。
「若し喧嘩や戦をすれば」
「その時点でサプールではないですね」
「それはアフリカそして中南米と一緒になってもでした」
「変わっていないですね」
「私はサプールとしてです」 
 己の信念をさらに話していった。
「そうしたことはです」
「関わることはされないですね」
「その信念は何があっても守りたいので」
「だからですね」
「争うことはしません」
「その信念をです」
 まさにというのだ。
「労働関係にもです」
「発揮して欲しいのですね」
「そうです、我が国は外交の比重が少ないので」
 まずこのことがあるというのだ。
「それならとです」
「確かに十星連合内政の比重めっちゃ大きいわ」
 綾乃も言うことだった。
「少なくとも当面は内政に専念やしね」
「国防も含めてです」
「内のことばかりやね」
「そうです、ですから」
「カマンダ君もやね」
「そちらもしてもらいます」
 労働関係という内政のことをというのだ。
「外相以外にも」
「ほなね」
「はい、では後はです」
 太宰は今度はそれぞれの地域の星の者の責任者を決めた、それは内政だけでなく軍事のことも決めたものだった。
 全てが終わると太宰は一同に話した。
「では皆さん力を合わせて」
「ええ国にしてね」
「そこから世界を救いましょう」
 綾乃にも答えてだった、太宰は一同に言った。そして。
 十星連合は国として動き出した、皆早速働きはじめたが芥川は自身の参謀本部から中里の軍務省に入って彼に言った。
「凄いで、参謀本部」
「もう早速動いてるな」
「そや、建物もあってな」
「それでやな」
「設備も揃ってて」
「人材もやな」
「もうおるわ、そやからな」
 それでというのだ。 
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