八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百一話 昔ながらのゲームその十四
「けれどね」
「実際はとんでもない人で」
「田岡組長も見かねてね」
そのあまりにも傍若無人で粗暴で傲慢な態度を見てだ、ヤクザ屋さんが見てもだったというから如何にとんでもなかったかだ。
「注意したらしいよ」
「もっと人のことを考えろって」
「鰻食べてね」
自分がだ。
「付き人の人に頭食えだよ」
「食べ残しでしょ」
「そうだったんだ」
「それも頭って」
「殆ど食べられないけれどね」
鰻の頭の部分はだ、そこは鱧とは違う。
「そうしたんだ」
「それはあんまりね」
「人を走っている車から蹴落としたり」
「下手したら殺人でしょ」
「そうだったけれどね」
「そんなこと繰り返していたの」
「それでお金の使い方も問題で」
他の人への態度だけでなくでだ。
「何時かね」
「大変なことになるって言ったの」
「けれど聞かなくて最期はね」
「刺されて死んだのよね」
「うん、そうなるまでがね」
本当にだ。
「あんまりだったんだ」
「そんな人だったのね」
「元は力士さんだったけれど」
「あちらの世界も色々聞くわね」
「その中でも特に問題あった人かもね」
当時の角界の中にいてもだ。
「これは僕の予想だけれど」
「本当にとんでもない人だったのね」
「どうもね、そしてね」
「ああなったのね」
「刺されてね」
実際は手術の失敗で亡くなったと聞いているけれど中々病院に行こうともせず病院でもお医者さんの言うことを全く聞かなかったと聞いている。
「そうなったんだ」
「何か滅茶苦茶ね」
「その人が日本のプロレスの創設者で」
それでだ。
「今に至るんだ」
「滅茶苦茶な人からはじまったのね」
「そしてそのプロレスにもね」
その興行にもだ。
「ヤクザ屋さんはね」
「関わっていたのね」
「そうだったんだ」
これがだ。
「昔は」
「今じゃ信じられないお話ね」
「そこから変わっていったんだ」
日本の社会自体がだ。
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