夢幻水滸伝
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第百八十五話 内閣その六
「ですから」
「それでやね」
「本人次第ですが望めば」
「寿命までやね」
「学んでもらいます、そして」
太宰は己の話を続けた。
「教育機関の充実です」
「さっきお話してくれた保育園から大学院までやね」
「博物館や図書館等も多く建て」
「国民の人達に学んでもらうんやね」
「そうしてもらいます、その仕事を担ってもらうのは」
太宰は亜紀を見て彼女に告げた。
「谷崎さんを」
「わたくしですか」
「これまでも日本の教育を担当してもらいましたし」
「これからはですね」
「連合全体の教育を」
「文部関係をですね」
「受け持ってもらいたいですが」
「やらせてもらいます」
亜紀は太宰に微笑んで答えた。
「責任重大ですが」
「それでもですね」
「やらせてもらいます」
こう太宰に答えた。
「わたくしが最適とですね」
「思いまして」
それでというのだ。
「やらせて頂きます」
「ほな是非」
「では、そして商業ですが」
太宰は引き続き大臣職の話をした。
「連合全体の商業を担当する」
「その人はやね」
「中原君が最適かと」
「僕ですね」
「そうです、日本では砲兵隊も担当されていましたが」
「これからはですか」
「時として軍勢を率いてもらうこともあるかも知れませんが」
それでもというのだ、太宰は中原に対しても淡々としてかつもの静かな口調で話していった。それでいて温かみもあり聞いていて耳に入るものだった。
「それはあくまで危急の場合で」
「それで、ですね」
「大臣職にです」
「専念してもらうのですね」
「はい」
こう中原に告げた。
「これからは」
「そうですか」
「ではその様にです」
是非にと言うのだった。
「お願いしたいですが」
「やらせてもらいます、それで連合の商業を」
「それをですね」
「日に日に発展させて下さい」
「そして豊かにですね」
「お願いします、この世はお金が全てではないですが」
それでもとだ、太宰はここでは微笑んで述べた。
「やはりです」
「あると、ですね」
「それに越したことはないです」
「それでは」
「お願いします、そして農業大臣ですが」
こちらの話もした。
「これは私は酪農や林業、漁業と分けました」
「農業は農業やね」
「そうです、専門的にと考えて」
そうしてとだ、太宰はここでも綾乃に話した。
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