夢幻水滸伝
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第百八十五話 内閣その二
「そちらのことを」
「責任重大やな」
「神星の方は政治力も傑出しておられます」
このことを指摘した。
「それを活用してもらわなければ」
「それでか」
「そうです、神星の方には国の要職に就いてもらいます」
そうしてもらうというのだ。
「そうしてです」
「国をやな」
「よくしてもらいます」
「動いてやな」
「左様です、それでメルヴィルさんにはです」
「内務大臣やな」
「そちらにと考えまして、内務大臣は果断さも必要ですが」
それを見てというのだ。
「メルヴィルさんはそれが六将星の方で最も果断なので」
「それでやな」
「そこも見てです」
「わしか」
「左様です」
そのメルヴィルに話していく。
「お願い出来るでしょうか」
「光栄や、やったるで」
メルヴィルは太宰に笑顔で答えた。
「内務大臣の仕事をな」
「それでは、そして財務大臣は」
今度はこの要職だった、言うまでもなく国家の財政を預かる国政の中でもかなり重要な分野の一つである。
「魯さんにお願いしたいです」
「我か」
「魯さんは財政感覚がおありなので」
それでというのだ。
「それもかなりなので」
「だからやな」
「お願いします」
「ほなな」
「使うべき時と場所に使い」
予算、それをというのだ。
「逆にです」
「無駄はやな」
「節約してもらいます」
「ほなな」
「それでは、それと産業大臣は」
今度はこの役職だった、国の産業全体を扱うやはり重要な職務である。
「施さんにお願いします」
「自分をそれにという理由は」
「やはり政治力がおありで」
それでというのだ。
「そしてです」
「産業についてか」
「造詣がおありなので」
「それでやな」
「宜しくお願いします、国の産業をです」
「栄えさせるんやな」
「そうしてもらいます」
施に対しても話した。
「この度は」
「ほなやらせてもらうわ」
施も答えた。
「是非な」
「それでは、それとです」
太宰はここでさらに話した。
「交通大臣はトウェインさんです」
「わいやな」
「やはり政治力と」
それと、というのだ。
「交通にです」
「造詣があってやな」
「そちらをです」
「やってもらうんやな」
「そうしてもらいます」
「わかった、ほな国の交通をな」
「線路、道路、航路にです」
太宰はそうしたところを話していった、交通のそれを。
「空路もです」
「全部やな」
「お願いします」
「わかったわ」
「神星は全員内政の柱になるか」
リーはここまで聞いて述べた。
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