夢幻水滸伝
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第百八十五話 内閣その三
「そうして働いてもらってやな」
「素晴らしい国にしてもらいます」
「そうするか」
「無論外交もありますが」
「外交よりもか」
「正直今我々の外交は」
十星連合のそれはというのだ。
「枢軸とは当面中立ですし」
「後は欧州とはな」
「無縁と言っていいので、そちらの縁をです」
「築いてくんやな」
「枢軸との中立を維持すると共に」
それと併せてというのだ。
「それがありますが」
「内政全般と比べてか」
「比重が少なくかつ一任出来る」
連合の外交全般をというのだ。
「人材がいますので」
「それでか」
「外交はこれ以上の方はいません」
太宰はこうまで言った。
「その方に一任してです、神星の方にはです」
「内政にやな」
「専念してもらいます、そして」
太宰はさらに話した。
「内政はさらにです」
「大臣を考えてるか」
「はい」
そうだというのだ。
「そのことをです」
「軍事も含めてか」
「軍隊は確かに攻め込むこともありますが」
それでもとだ、太宰はリーに落ち着いた声で話した。
「しかし国防と災害救助にです」
「働いてもらうからか」
「内の面も非常に強いので」
「それでか」
「中里君には内の面を担ってもらいます、芥川君と共に」
「ああ、僕の役職はまだ言うてへんな」
芥川は太宰のその言葉に声をあげた。
「そやったな」
「勿論役職なしではありません」
「それはないな」
「全ての星の方には何らかの役職に就いてもらいます」
「政の為にやな」
「はい、それでなのですが」
太宰は芥川に彼の役職のことを話した。
「芥川君には軍の参謀総長をお願いします」
「作戦担当か」
「はい、制服組つまり軍人のトップは統合作戦本部長ですが」
「それやな」
「そちらは幸田君にお願いして」
「僕は作戦担当か」
「そうです、艦隊の総司令も決めています」
こちらもというのだ。
「南北の太平洋、北氷洋、北太平洋、地下大陸の北は吉川君で」
「わかった」
その吉川が応えた。
「やらせてもらう」
「南大西洋、インド洋、南氷洋、地下大陸の南はインペル君です」
「わかったで」
インペルも応えた。
「インド洋ってことは枢軸との最前線やな」
「お願い出来ますね」
「インド洋は連合の海にするわ」
「お願いします、幸いセーシェル等多くの島を領有していますし」
「それでやな」
「インド洋は確かにです」
この洋はというのだ。
「制海権を握っておいて下さい」
「そうさせてもらうで」
「その様に、ではあらためて大臣等要職のお話をします」
それのというのだ。
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