夢幻水滸伝
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第百八十五話 内閣その一
第百八十五話 内閣
太宰は十星連合と名付けられた統一された諸勢力の星の者達を前にして棟梁である綾乃に対してさらに話した。
「次に内閣ですが」
「首相が長やね」
「そうです、国家の最高意思決定機関は枢密院であり」
「神星の子十人がメンバーやね」
「その下に他の星の者達の諸星会議もありますが」
それでもというのだ。
「やはりです」
「一番大事なことはやね」
「その枢密院で議論をし」
そしてというのだ。
「決定しますが」
「内閣もやね」
「定めることは先にお話させて頂いた通りです」
「そやね」
「首相、国家のあらゆる政の最高責任者はリー君にしてもらいますが」
「さっきお話した通りやね」
「内政全般を統括する副首相は私で」
太宰はさらに話した。
「そしてです」
「それにやね」
「その下にそれぞれの省を置いて」
「そしてやね」
「中央の政を行います」
その様にするというのだ。
「また両院にはそれぞれ議長を置き両院の上に立つ議会の総議長も定めますが」
「それは誰なん?」
「アレンカール君です」
その彼に顔を向けて綾乃に答えた。
「人のお話をよく聞いて調整能力が高いので」
「それでやね」
「はい、彼にです」
こう言うのだった。
「お願いしたいです」
「あたいは議会の責任者ね」
「お願い出来るでしょうか」
「わかったわ、議員の不始末にも目を光らせてね」
「あまりにも悪質な議員はです」
「何とかして、よね」
「そして議会をまとめることをです」
それをというのだ。
「お願いします」
「それじゃあね」
「そして軍務大臣はです」
太宰はこの役職から話した。
「中里君です」
「僕か」
「六将星の筆頭で軍政に長けておられるので」
それでというのだ。
「ですから」
「それでか」
「はい、軍務大臣はです」
まさにというのだ。
「貴方しかおられないです」
「そうか、ほなな」
中里は太宰の言葉を受けて述べた。
「やらせてもらうで」
「宜しくお願いします」
「ああ、国の軍事はやな」
「大変ですが」
それでもというのだ。
「やってもらいますので」
「ほなな」
「そして内務大臣ですが」
太宰は今度はこの役職の話をした。
「メルヴィルさんです」
「わしか」
「やはりです」
「内務大臣の適性があるからか」
「お願いします、内務省は文字通りにです」
「国内のことをやな」
「治安関係も含めてやってもらいます」
こうメルヴィルに告げた。
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