八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百一話 昔ながらのゲームその七
「見ようね」
「それじゃあね」
「神戸にイルミネーション奇麗だし」
何といってもだ。
「見ないとね」
「クリスマスじゃないわね」
「神戸のね」
「そうよね」
「だから行こうね」
こう香織さんに言った。
「ディナーの後で」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「ディナー五時よね」
「そうだよ、予約してるよ」
「早いのは確かだけれど」
それでもとだ、僕に言ってきた。
「何かもうお腹空いてきたわ」
「ずっと歩いてるせいかな」
僕はそれでとだ、香織さんに答えた。
「それでかな」
「そうかも知れないわね」
「やっぱりずっと歩いていると」
それならだ。
「身体動かしてるからね」
「お腹減るわね」
「うん、そうなるからね」
だからだ。
「僕もお腹減ってきてるしね」
「駅から植物園まで歩いてね」
「植物園の中でも歩いたね」
「それで百貨店まで歩いたし」
「百貨店の中でもだったし」
「本当に歩き尽くめね」
「だからね」
その為にだ。
「お腹も減ってきているよ」
「そういうことね」
「それで商店街も歩くし」
「レストランまでもよね」
「歩くからね」
「その時はもっとお腹空いてるわね」
「お腹空かそうと思ったら動くことだよ」
これでカロリーを消費することだ。
「何といってもね」
「そうよね」
「力士さんやレスラーの人みたいに食べようと思ったらね」
「あの人達みたいに動くことね」
「レスラーの人達は別格だから」
勿論力士の人達もだ。
「身体を動かす量も」
「スクワット五千回とか」
「そんなのだからね」
勿論毎日やっている。
「食べる量も違うよ」
「そうよね」
「畑中さんだってそうだね」
畑中さんはレスラーじゃないけれどだ。
「九十過ぎていても物凄い食事量だね」
「私達位食べてるわね」
「あの人毎日スクワット二千回してね」
「素振り千回か二千回ね」
「十一キロの木刀でね」
「それだけお身体動かしているから」
「今も凄い量を召し上がられてるんだよ」
僕達位の量をだ。
「それで食べられるし」
「お元気なのね」
「お元気だから鍛錬も出来るしね」
「好循環ね」
「そうだよ、何でもね」
僕の効いた限りではだ。
「四十代前半のお身体らしいよ」
「九十歳超えておられても」
「それでもね」
「四十代前半なのね」
「頭の冴えも凄いしね」
「九十代の人としてはね」
「物凄い冴えなのは」
その理由はというと。
ページ上へ戻る