八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百一話 昔ながらのゲームその六
「一人もだから」
「責任取っていなくて」
「本来ならもう全財産投げ打ってでもね」
「その人達を助けないと駄目よね」
「他人の責任言うなら」
それこそだ。
「もうね」
「自分の責任を取らないと」
「駄目なのはね」
何か駄目という言葉が続くと今思った。とはいっても今の駄目とは絶対にという意味であって禁止のそれではない。
「言うまでもないよね」
「人のこと言うならね」
「けれどね」
「人のことは言うけれど」
「自分のことは、だから」
それも一切だ、
「沢山の人を不幸にしてもね」
「自分は責任を取らない人達ね」
「だからこの司会者というかキャスターもね」
かつては歌番組で司会者をしていた、この頃は普通の顔だった。
「色々言ってたから」
「その責任を取るべきね」
「けれど一切取ってないから」
今だにだ。
「これからもね」
「責任追及されても逃げるのね」
「目に見えてるよ」
絶対にそうする筈だ。
「それは」
「そうよね」
「けれど昔はね」
ネットが普及するまではだ。
「新聞やテレビは嘘を吐かないってね」
「思われていたから」
「だからね」
その為にだ。
「信じられていたんだよ」
「そうだったのね」
「本当に嘘だったけれど」
マスコミが嘘を吐かないという話はだ。
「完全にね」
「けれどそう信じられていて」
「多くの人が騙されてね」
「不況も続いたのね」
「そうだよ、けれど今北朝鮮べったりで自分に甘くて他人に厳しい人間の言うことなんてね」
ネットが普及してからはだ。
「信じないからね」
「その分いい時代になったわね」
「そう思うよ、けれど悪事の責任はね」
これはだ。
「何があってもね」
「取るべきね」
「本当に長い間悪事を重ねてきたから」
害毒を垂れ流してきたと言っていい。
「だからね」
「それでなのね」
「責任は取ってもらわないと」
「話が収まらないわね」
「そう思うよ、それでだけれど」
僕は香織さんにあらためて話した。
「今度はね」
「あっ、次の場所ね」
「今度は商店街に行こう」
「そこに行くのね」
「それで五時になったら」
「ディナーね」
「早いけれど」
それでもだ。
「食べようね」
「わかったわ」
「それを食べて」
飲んでだ。
「それからね」
「今度はイルミネーションね」
「それでツリーもね」
これもだ。
ページ上へ戻る