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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百一話 昔ながらのゲームその八

「お元気だからだよ」
「あれだけの鍛錬を毎日されているから」
「あれは直新陰流の鍛錬だけれどね」
 この剣道の流派のだ。
「物凄いものがあるよね」
「十一キロの木刀を千回って」
「それも毎日だよ」
「そうは出来ないわね」
「だから畑中さんも健康でね」
「お強いのね」
「あの流派は勝海舟さんもそうでね」
 それでだ。
「畑中さんも免許皆伝だけれど」
「勝海舟さんもよね」
「頭と気風のよさで有名な人だけれど」
「剣道も強かったのね」
「桁外れにね」 
 こう言っていい位だ。
「力も相当強かったよ」
「腕力も」
「握る力だけじゃなくて」
 これは言うまでもなくだ。
「肩も背筋も足腰もね」
「相当なものだったのね」
「全身の力がとんでもなかった筈だよ」
「実はそうした人だったの」
「うん、ただ小柄だったんだ」
 当時から見てもだ。
「一五〇なかったらしいよ」
「それはまたかなりね」
「一四九だったそうだから」
「今だと女の人でも相当小さいわね」
「そうだよね」
「そんなに小さかったの」
「当時でも小さくて」
 当時の日本人の成人男性尾平均身長は一五四か一五五位だったという、今から考えると確かに女の人でも小柄だ。
「今じゃね」
「もう相当よね」
「女の人でもね、けれどね」
「強かったのね」
「恐ろしい位にね」
「それは意外ね」
「それで多分食べる量も」
 こちらもだ。
「かなりだったと思うよ」
「それだけ身体動かしてるとね」
「身体自体動かないから」
 それだけの稽古を出来ないからだ。
「やっぱりね」
「食べていたのね」
「勝海舟さんもね」
「そうだったのね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「本当に今から見ると小さかったよ」
 このことは紛れもない事実だ。
「驚く位にね」
「大人の男の人で一五〇ないとなると」
「一六〇ない人も滅多にいないから」
 それこそだ。
「だからね」
「そうよね」
「今だとね、山縣有朋もね」 
 元老だったこの人もだ。
「一七一でかなり高かったから」
「今じゃ普通ね」
「そう言っていいね」
 特撮俳優だとむしろ小柄だ、この世界の人達はアクションも映えないからか背の高い人が多い傾向があると思う。
「むしろね」
「一七一だとね」
「そんな風だから」
 今の日本ではだ。 
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