夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百八十四話 統治システムその十五
「そっちの方が予算も使わんし」
「生態系にもですね」
「影響与えんから」
「それでは」
「ただ、列車とかには」
「術を施しますね」
「そうしてこな」
こうしたものにはというのだ。
「そうしたら安全やから」
「それでは」
「駅にも結界張って」
そしてというのだ。
「守ろうな」
「そちらはです」
「もうやね」
「駅のことは考えていました」
「ほなね」
「駅は守り」
「そして列車もやね」
綾乃は太宰に応えた。
「それで鉄道は大々的に」
「発展させます、車も製造し馬もとなりますが」
「鉄道もやね」
「まさに国中に線路を敷き」
そしてというのだ。
「大々的にです」
「鉄道を動かすんやね」
「そうします」
「鉄道も大事やね」
「鉄道を発展させますと」
どうなるかとだ、太宰は話した。
「人やものを迅速かつ大量にです」
「送れるさかい」
「実に素晴らしいです」
「そやね」
「ですから」
太宰の声は落ち着いたままである、だがその言葉の中には確かなものがありそれで綾乃に対して話すのだった。
「予算もです」
「多くやね」
「回します」
「やっぱりそうするんやね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「予算の使い方はです」
太宰はそちらの話もした。
「毎年入念にです」
「考えてやね」
「議会にも出して」
そしてというのだ。
「承認を得てです」
「やってくんやね」
「そうします」
「予算も大事やね」
「税は低くし」
「産業を発展させて」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「国家予算を確保し」
「上昇させてくんやな」
「そうします、その中で教育費はです」
「確保するんやな」
「学校だけでなくです」
それに加えてというのだ。
「各種研究も行いますし識字率はです」
「それはやね」
「はい、成人についてもです」
成人しても字の読めない者がいるからだというのだ。
「仕事の後で教育時間を置いて」
「勉強してもらうんやね」
「そう考えています、識字率はです」
「高い方がええね」
「それだけで大きな力になりますので」
字の読み書きが出来る国民が多ければというのだ、太宰は綾乃に対してその教育についてさらに話した。
「ですから」
「大人の人達にもやね」
「学んでもらい」
「字を覚えてもらうんやね」
「そのうえで新聞もです」
これもというのだ。
ページ上へ戻る