八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百一話 昔ながらのゲームその四
「本当に地獄の苦しみを味わったよ」
「そうだったのね」
「こんなこともあったから」
「極悪人なのね」
「うん、普通の悪人じゃないよ」
その行った悪事を考えるとだ。
「しかも一切責任取らないで他人は責め続けて同じ悪事を繰り返すから」
「どうしようもないわね」
「こんな悪人いないよ」
僕にはそう思える。
「この世にはね、それでね」
「そんな人達ばかり潤っていたの」
「かつてはね」
バブルの後の長い不況の時はだ。
「不況だ不況だと言ってる人達だけがね」
「お金あったのね」
「そうだよ、それでそんなこと言ってた人はね」
今はというと。
「もうテレビに殆ど出ていないよ」
「そうなったのね」
「うん、ネットでその正体が暴かれて知られて」
「それでなの」
「もう番組が報道される度に非難の嵐になったから」
「それでなの」
「番組も遂に終わって」
年五億貰っていたその番組がだ。
「それでまだテレビに出る度に叩かれて」
「出られなくなって」
「それで今ではね」
それこそだ。
「ラジオに出てるけれど」
「ラジオでもなのね」
「何か変なこと言ったら」
正体が判明してあまりにも嫌われていてだ。
「炎上してるよ」
「叩かれて」
「悪事の報いだよ」
長年に渡るそれのだ。
「人相も変わったしね」
「お顔もなの」
「最初は普通の顔だったのが」
若い時の映像を見るとそうだった。
「もう別人みたいにね」
「変わったのね」
「悪くなったよ」
驚く位にだ。
「あの覚醒剤で捕まった野球選手みたいにね」
「あんな風になの」
「変わったよ」
「そこまでなの」
「普通の顔だったのがね」
それがだ。
「ヒトラーと刑事ドラマの悪役を足して二で割ったみたいな」
「そんな風な」
「そこに卑しさを足したみたいなね」
「凄いお顔みたいね」
「無茶苦茶変わったよ、あの野球選手も変わったけれど」
高校時代から見ると凄い、西武に入った頃はその頃の青年風だったのが巨人に入るとヤクザ屋さんになってどんどん悪くなっていった。
「あれ位にね」
「悪くなったの」
「あの選手は生き方が悪かったよ」
自称球界の番長とか言って得意になってだ。
「それでね」
「ああしたお顔になったのね」
「それでその人もね」
「生き方が悪くて」
「驚く位悪くなったよ」
若い頃と比べるとだ。
「それだけ悪事を重ねてきたということだよ」
「まさに」
「だからね」
「そうした人はもっとなのね」
「報いを受けるべきだよ、不況を煽って実際にそうさせてね」
そしてだ。
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