八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百一話 昔ながらのゲームその三
「日本の社会や企業や自衛隊は嫌いでね」
「北朝鮮は好きなの」
「もうあそこの将軍様の報道なんて」
世襲制の共産主義なんていう有り得ない国家の独裁者で国民を慢性的な飢餓状態に置いて自分だけ丸々と太って軍隊と核兵器開発に心血を注いでいる様な人間へのそれはだ。
「滅茶苦茶好意的だったし」
「日本の企業の方がましでしょ」
「農家のダイオキシンの誤報もあったけれど」
それもだ。
「頬杖付いての謝罪だったし」
「それも酷いわね」
「こんな奴はね」
心から思うことだ。
「いなくなっていいよ」
「そうよね」
「努力もしてないしね」
「ずっと同じことしてるの」
「視聴者を騙して煽動しようとしかね」
そうしたよからぬことをだ。
「考えてないしね」
「悪人?」
「極悪人だと思うよ」
心から思うことだ。
「その悪影響考えたら」
「沢山の人を騙すから」
「詐欺師は面と向かった人しか騙さないけれど」
普通の詐欺師はだ。
「この場合テレビとか新聞観たり読んでる人全員だから」
「悪影響凄いから」
「しかもわざとね」
確信犯でだ。
「自分が流したい、視聴者や読者をそう動かしたい」
「そういう風な情報を流すから」
「もう下手な詐欺師よりもね」
それこそだ。
「悪いよ」
「そうなるのね」
「だから極悪人だよ」
普通の悪人でなくてだ。
「実際に北朝鮮は地上の楽園とか言って」
「あの国ね」
「帰国事業やって」
「沢山の人があの国に行って」
「一人も帰ってきていないから」
文字通りにだ。
「これ大新聞も関わっていたから」
「詐欺より酷いわね」
「下手なね」
「普通の詐欺はお金失うだけだね」
「しかも普通はね」
それこそとだ。
「うまいお話には裏があるで」
「ちょっと考えたら騙されないわね」
「変なコンサルタントとかが言っても」
それも自称のだ。
「用心深い人は騙されないね」
「そうよね」
「けれど新聞記者が言って」
「テレビでも言って」
「おまけに学者さんまで言ったら」
もっともあの帰国事業ではテレビはまだどの家庭にもあった時代じゃないのでこちらの影響力はあまり、だったらしい。
「昔は新聞は嘘吐かないだったし」
「そう思われていて」
「学者さんが言ったら」
「権威あるわね」
「だから普通の詐欺師が言うよりもね」
もうそれこそだった。
「説得力あったから」
「新聞は嘘言わない、ね」
「そう信じられていたから」
「だからね」
「信じて行って」
「地上の楽園どころか」
「地獄でね」
この世のそれだったのだ、あの国は。
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