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夢幻水滸伝

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第百八十三話 星の者達の成長その三

「ざるそばのそれなんか特にな」
「あれはお醤油と大根をおろしたお汁だ」
「その二つを合わせたもんかいな」
 マリーナはそう聞いてこう言った。
「もうそれやとな」
「辛くてだな」
「当然やな」
「だからお蕎麦をおつゆに少し漬けてだ」
「喉ごしを味わうんやな」
「そうして食べる」 
 ざるそばをというのだ。
「それもおやつ、軽食の感じだ」
「主食やないか」
「こちらの様に定食にすることはない」
「うどん定食やな」
「あと焼きそば定食やお好み焼き定食もない」
 炭水化物をおかずにしてご飯を食べることはというのだ。
「それもない」
「そやねんな」
「そこは違う」
「同じ日本でもやな」
「あともんじゃ焼きもあるが」
 この食べものもというのだ。
「こちらではマイナーも極まりないな」
「こっちはお好み焼きや」
 このことは玲が答えた。
「何というてもな」
「そうだな」
「関東ではないって聞いて驚いたで」
 綾乃も言ってきた。
「うちとしては」
「こちらでは普通だからな」
「おうどんもお好み焼きも焼きそばもで」
「そしてラーメンもだな」
「おかずやで」
 全てそうだというのだ。
「親子丼注文してきつねうどんとかも」
「普通にあるな」
「関西ではそやで」
「そこも違う、おそばはおそばだ」
 日毬は言い切った。
「おかずにはしない」
「そやね」
「そこは本当に違うな」
「うちもそのこと思うわ」
「同じ日本でもちゃうな、それとな」 
 マリーナは日毬にあらためて言った。
「日毬ちゃんまた強うなったな」
「腕を上げたというのか」
「おっぱいも成長したけど」
「それはいいだろう」
 日毬はマリーナの今の笑っての言葉には顔を赤くさせて返した。
「別に」
「まあそれは事実やけど置いておいてな」
「事実か」
「実際去年より大きくなったやろ」
「身体測定ではそう出たがな」
「立派なもんや、それでレベルのことやけど」
「うむ、連合では誰もがステータスははっきり出す」
 公表しているというのだ。
「それが登用や配置に影響するからな」
「そうやねんな」
「それでだ、星の者達もだ」
「ちゃんとレベルとかステータスとか特殊技能とかわかるんやな」
「そうだ、今私はレベル二百五十三だ」
「それだけやね」
「最初は二百四十だったが」
 それがというのだ。
「この世界に来て戦と政に関わっているうちにな」
「レベル上がったんやね」
「そうなった、これは星の者全てがそうでだ」
 それでというのだ。
「全員十十は上がった」
「そうやねんな」
「公表しているから言う」
 そのレベルのことをというのだ。 
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