八条学園騒動記
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第五百九十二話 一日の売り上げその十一
「まあ楽といったらね」
「楽なお仕事なの」
「他の国で一人きりだけれどね」
「それでお給料高いの」
「大使は大使だからね」
それだけにというのだ。
「そうみたいだよ」
「そうなのね、ただ正式な外交官を送らない位なのね」
「そうした人は皆連合の中にいるから」
中央政府や各国との外交に従事しているというのだ。
「だって小さい国は人手がないし」
「人が少なくて」
「それにお金もね」
つまり予算もというのだ。
「ないからね」
「だからなの」
「それでね」
「外交官は皆連合の中にいて」
「サハラに送るとか」
それはというのだ。
「マウリアにもね」
「そんな余裕ないのね」
「そういうことなんだ、流石に大国は違うけれどね」
「日本もよね」
「日本は大国の中の大国じゃない」
連合の中でもだ。
「そうした国はね」
「サハラにもなのね」
「ちゃんとした大使館があって」
そしてというのだ。
「領事館も幾つもあって」
「それでなの」
「外交官の人達も大勢いるよ」
「そうなっているのね」
「それが出来るだけの余裕がね」
日本等大国にはというのだ。
「あるんだ」
「そうなのね」
「やっぱり大国は違うよ」
「人もお金もあるのね」
「だからね」
「一人だけ一軒家とかじゃないのね」
「しっかりあるよ」
大使館なり領事館なりがというのだ。
「それでね」
「人もいて」
「しっかりした外交しているんだ」
「サハラに対してもなのね」
「うん、それで日本人がサハラにいても」
その場合もというのだ。
「戦争が起きそうならね」
「連絡するのね」
「それで避難したりもしてもらうし自分達もね」
「危なくなったらなのね」
「避難するよ、ただサハラの辺境とかに旅行に行って」
そしてというのだ。
「そのうえで行方不明になっても」
「その場合はなの」
「あと危険だから行くなって言ってるのに行ってね」
そうしてというのだ、この時代でも大使館からの注意喚起を受けてもそれを聞かないで勝手に行く輩はいるのだ。
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