八条学園騒動記
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第五百九十二話 一日の売り上げその九
「全然ね、けれどね」
「それでもだな」
「今の兄さんのお話読んで面白いと思ったから」
それでというのだ。
「読んでみたくなったわ」
「それじゃあな」
「銀河語かね」
「アッシリア語だな」
「それか日本語ね」
ビアンカはアルフレドと同じくアッシリア人だ、それでアッシリア語を喋れるがこの言語は古代のアッシリア語とは違うと言われている。
「それじゃないと」
「読めないな」
「だからね」
「この三つの言語のどれかだな」
「少なくともアラビア語ではね」
この言語ではというのだ。
「読めないわよ」
「そうだな」
「連合の人でアラビア語読める人ってね」
それこそというのだ。
「あまりいないでしょ」
「そうだな」
「連合にいると連合の言語には詳しくなっても」
「言語学者の人がな」
「連合の外になると」
どうしてもというのだ。
「疎くなるから」
「何かサハラに行く各国の外交官の人達も」
ロミオは彼等の話をした。
「アラビア語喋る人少ないそうだね」
「何か行きたい人は資格はな」
「必要ないんだ」
「国によってはそんな国もあるらしい」
「一切資格なしでサハラに行きたいならなんだ」
「募集すれば採用される」
勿論給料と大使館と食事は用意される。
「そしてサハラにいるだけでだ」
「いいんだ」
「そうらしい」
「普通大使ってその国の言葉わからないと駄目だよね」
「しかし国によってはサハラまで手が回らなくてな」
「小国とかはだね」
「そうした国もあるからな」
それでというのだ。
「だからな」
「それでなんだ」
「もう連合の中だけで手が一杯でだ」
「サハラには外交官が行けなくて」
「もう誰でもいいからな」
資格一切不問でというのだ。
「大使に行ってもらう」
「そうするんだ」
「ちなみに仕事はいるだけだ」
サハラにというのだ。
「それだけだ」
「大使は必要だから」
「国交がある国にはな」
「それで行ってもらうんだ」
「そうらしい」
「何か凄いね、けれど連合って他国に興味あまりないからね」
連合の外の国にだ、サハラだけでなくマウリアにもそれは同じだ。
「外交もね」
「連合の外はな」
「もうね」
「力を入れていないんだな」
「国力のある国はサハラにもちゃんとした大使館を置いて」
そしてとだ、ロミオはアルフレドに話した。
「そしてね」
「大使館員も数を配置してな」
「確かな大使の人もいるけれど」
「正式な外交官のな」
「けれどね」
「小国だとか」
「大使館や領事館、他の施設を置けなくて」
そしてというのだ。
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