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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百九十六話 クリスマス前日その九

「もうね」
「まずいないですね」
「ヤクザ屋さんを好きだっていうのと同じだから」
 あの国を好きであることはだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「あの国は確かに有名だけれど」
 それでもだ。
「反面教師だね」
「まさにそうですね」
「だから例に挙げたけれど」
 僕自身もだ。
「まずね」
「お手本にしたらいけないですね」
「あんな国をお手本にしたら」
 もうそれこそだ。
「犯罪国家だよ」
「そうですね」
「一連の悪事に加えて」
 これだけでも大概なのにだ。
「階級制でね」
「今頃ですよね」
「共産主義なのに」
「それでもですよね」
「世襲制だし」
 国家元首がだ。
「しかも国民はいつも餓えている」
「色々揃ってますね」
「もうとんでもなさなら」
「世界一ですね」
「あそこまでとんでもない国ないから」
 僕が知り限りだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「あの国は反面教師でね」
「有名になっても」
「悪事で有名にならずに」
「自己主張で、ですね」
「やっていけばいいよ」
 こうキートン君に話した。
「カナダもね」
「自己主張ですね」
「それをね」
「自己主張も大事なんですね」
「言わないとね」
「知られないですね」
「自分はこうだってね」
 それが国際社会だ、日本では自分が自分がということは好かれないけれど国際社会ではそうなのは事実だろう。
「言ってね」
「それで知られるから」
「目立てるから」
 それでだ。
「言っていけばいいよ」
「そうですか」
「ほら、同じ様な国のオーストラリアも」
「同じイギリスの植民地だったんですよね」
「今も同じイギリス連邦の国だね」
「はい」
 それで国家元首もイギリス国王となる、今は女王陛下だ。
「そうです、ですが」
「オーストラリア目立ってるよね」
「そうなんですよね」
「何かとね」
「個性が強いですし」
「自己主張もね」
 オーストラリアの場合はだ。
「凄いからね」
「だから目立つんですね」
「南太平洋の盟主だね」
「言うなら」
「そうなっているからね」 
 資源は豊富で産業もあって観光地としても注目されている。 
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