夢幻水滸伝
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第百八十話 プールサイドの対面その四
「それでも」
「ロシアでは多いのです」
ターリャもそうした人について平然と述べた。
「国家元首でも」
「ああ、法則あったな」
芥川はターリャの今の言葉にフランクフルトを食べつつ応えた、マスタードとケチャップをたっぷりと付けている。
「ふさふさと薄いってな」
「交代で来るのです」
「そうやったな」
「ふさふさの人がなれば」
ロシアの国家元首にだ。
「次の人はなのです」
「薄いな」
「はい」
そうなるというのだ。
「これが」
「そやったな」
「そうしたことを気にしてもです」
「意味ないっていうんやな」
「そうなのです」
ターリャもフランクフルトを食べている、何か上下させる感じだ。舌もちろちろと使ってそうしている。
「特に」
「そうなんやな」
「レーニンは気にしていたですが」
「ああ、あの人はか」
「頭に毛生え薬を塗っていたのです」
「効果あったんか?」
「ブラシでとんとんともしていたですが」
「写真見るとな」
芥川もそのことはわかった。
「どうやらな」
「そうだったのです」
「悲しい話やな」
「けれどなのです」
「交代で来るしか」
「ロシア人も多いのです」
そうした人がというのだ。
「だから特に気にしないのです」
「そう言うか」
「そうなのです、あとです」
ターリャはフランクフルトの後はピロシキを手に取って食べつつ話した。
「女の人は太るのです」
「あれはしゃあないやろ」
ここで難波が言ってきた、その大きな口で唐揚げを食べている。
「寒いからな」
「そうなのです」
「それは僕も聞いてたし」
「知っていたのですね」
「あっちの世界でもやしな」
難波は枢軸にいる、それで枢軸の主要国であるロシアにいて今はウラジオストクをきょてんとする極東総督府の総督を務めているのだ。
「そのことは」
「はい、女の人はなのです」
「太らなあかんな」
「さもないと寒さに対抗出来ないのです」
「種族に関係なくな」
「そうなのです、ですからエルフやダークエルフもなのです」
すらりとしたスタイルで知られる種族だがというのだ。
「太るのです」
「太らんでええのは実体がないゴースト位か」
「そうなのです」
「それで皆太ってやな」
「そして太っている方がなのです」
女性はというのだ。
「頼もしいと言われていいとされるのです」
「そやな」
「寒いとなのです」
「脂肪も必要やな」
「そうなのです」
「わたくしのお母様もお祖母様も丸々としておられて」
エカチャリーナは微笑んで述べた。
「頼もしいですわ」
「ほな先輩もですか?」
「将来太ります?」
「そのおつもりですか?」
「やっぱりそうですか?」
瑠璃子達四人はそのエカチェリーナにアイスやら西瓜やらを食べつつ尋ねた。四人ともかなり食べている。
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