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夢幻水滸伝

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第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその十

「食べものやとお刺身、お鍋、天麩羅やろか」
「あれっ、普通っすね」
「そやな」 
 セリューだけでなくギンズバーグも言った。
「案外」
「その胸だともっと凄いもの食べてると思ったっすが」
「どうもちゃうな」
「牛乳を水代わりにいつも飲んでるとか」
 ミニーはかなり真面目な顔で述べた。
「そういうものやと思ってました」
「ここでもそう言われるんやね」
「それはその胸ですと」
 実際にとだ、ルイーザも綾乃に話した。
「言いますよ」
「大きいだけやなく形もですさかい」
 エリカも言ってきた。
「もうそれはです」
「言われるん」
「言わずにおれません」
「というかほんまにですよ」
 スタインベックは真顔で言った。
「紫さんの胸は桁がちゃいます」
「アメリカンサイズといいましても」
 ルイスも真面目に言ってきた。
「紫さんはそれ以上ですね」
「皆うちの胸ばかり言い過ぎやで」
「言われて当然」
 シェリルも言ってきた。
「その胸は」
「シェリルちゃんまた言うし」
「ザ=爆乳」
 これがシェリルの言葉だった。
「文字通りの」
「そやから胸のことばかり言うのは」
「あかんの」
「うち的にはあかんわ」
 こうシェリルに返した、青を赤くさせて。
「ほんまに」
「そうやの」
「そこ頼むわ」
「というかです」
 ヘミングウェーはどうかという顔で述べた。
「女性にそう言うことはどうも」
「セクハラやね」
「それはあきません」
 ヘミングウェーはシェリルに真面目な顔で返した。
「太宰さんや喜久子さんが効いたら怒りますよ」
「ああ、お二人も仲間になるんでした」
 ホーソーンはそのことに暗い顔で述べた。
「そういえば」
「政では頼りになりますね」
「こっちの世界でもめっちゃしっかりしてますね」
「はい、ですが規律に厳しい方々なので」
「こうしたことを話してると」
「注意されます」 
 そうされるというのだ。
「特に喜久子さんは厳しいですよ」
「生徒会長だけあって」
「そうです、風紀委員長ですから」
「あれっ、喜久子ちゃんって厳しい?」
「むしろ優しいやろ」
 綾乃も中里も喜久子についてはこう言った。
「あの娘は」
「そやね」
「親切でよく気がついてな」
「面倒見もよくて」
「公平でな」
「絶対に怒鳴らへんし」
「規律に厳しいので」
 ガーランドが眉を曇らせて言ってきた。
「海上自衛隊並に」
「ああ、そういうことか」
「はい、規則は絶対の人なので」
 こちらの世界では校則そしてあちらの世界では法に厳しい、それも絶対のものと見ているまでであるのだ。 
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