八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百九十四話 決断その九
「私も随分とです」
「腕を振るわれたんですね」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「かなりのものを作りました」
「そうでしたか」
「そして作った後は」
「パーティーの後ですね」
「また元旦のことがありますが」
この時はこの時でお祝いをする、八条家の年末年始は忙しいのだ。飲んで食べてお祝いしてで本当にだ。
「しかし」
「それでもですね」
「まずはです」
「クリスマスが終わった」
「そのことをお祝いして」
「シェフの人達もですか」
「パーティーが終われば」
その時にというのだ。
「打ち上げとしてです」
「楽しまれたんですね」
「そうでした」
「そしてその打ち上げのパーティーがですか」
「腕によりをかけて作った後なので」
それでというのだ。
「余計にです」
「達成感もあって」
「美味しいものを飲んで」
そしてというのだ。
「楽しめました」
「そうでしたか」
「そうしたこともありました、家族はパーティーに参加して」
「小野さんが料理を作られている」
「そちらに参加して」
そのうえでというのだ。
「楽しんでくれまして」
「小野さんもですか」
「毎年打ち上げが終わったパーティーの後は大変でした」
「そうだったんですか」
「シェフやホールスタッフで楽しみますが」
八条家のそうしたお仕事の人達でというのだ。
「その後はもう二日酔いで」
「頭が痛くて、ですか」
「大変でした」
「そうでしたか」
「それで朝起きてまずは」
十二月二十五日のその時はというと。
「それぞれ二日酔いをどうするか」
「それが問題でしたか」
「ある人は起きてすぐスポーツウェアを着て」
そしてというのだ。
「トレーニングルームに入られて」
「ああ、汗をかいてですか」
「お酒を抜かれていました」
「活発な人ですね」
「スポーツ選手のやり方ですね」
「そうですね、何か」
僕の聞いた話ではだ。
「明日は雨と確認して朝まで飲みましたが」
「天気予報が外れてですね」
「その日は先発ということで」
山田久志さんの話だ、阪急ブレーブスで長い間エースを務めていたアンダースローの大投手だった人だ。
「どうしようかとなって」
「そこで、ですね」
「走って」
そうしてだ。
「お酒を抜いて登板したとか」
「そのお話と一緒ですね」
「そう思いました」
「何でも二日酔いの時は」
「汗をかくことですね」
「思いきり汗をかけばです」
「お酒は確かに抜けますね」
「ですから」
それでというのだ。
「その人もです」
「二日酔いで、ですか」
「パーティーの後は」
「それでそうされたんですね」
「八条家のお屋敷のトレーニングルームで」
「そうでしたか」
「自転車やルームランナーで」
そうしたものを使ってというのだ。
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