夢幻水滸伝
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第百六十六話 想定していないことその六
「そやからね」
「この世界に元からいる人達の力も必要でしょ」
彼等もというのだ。
「そうでしょ」
「あーし達だけやと」
どうしてもとだ、チェチーリアも話した。
「やっぱり限界がありますね」
「中南米とアフリカの統治でもでしょ」
「星の人の力は絶大でも」
「あたい達で出来ることはね」
それこそというのだ。
「限られているわ」
「そうですね」
「あたい達もそれは考えてやってきたけど」
「学校も建てたり統治システムを整えて」
「人材育ててそのシステムの中に組み込んできたけど」
それをというのだ。
「太宰ちゃんはね」
「さらに本格的にですね」
「やっていくつもりみたいよ」
「そうなんですね」
「こと政はね」
まさにというのだ。
「あの子あってとなるわ」
「統一してからは」
「多分宰相はリーちゃんになるけれど」
神星の一人である彼がというのだ。
「けど政の統括はね」
「あの人がですか」
「やってくれることになるわ」
「まさに国の柱ですね」
「そうよ、その太宰ちゃんが言うことで」
それでというのだ。
「いいと思うわ」
「そうですか」
「これはあたいが学校で聞いた話よ」
学校でというのだ。
「起きた世界で言うと昨日ね」
「昨日ですか」
「こっちの世界じゃ何時頃かしらね」
「日本と南洋の戦がはじまる前でしょうか」
「大体その頃かしら、おおよその話だったけれど」
その時にというのだ。
「聞いたけれどね」
「それで、ですか」
「そう、あたいもそれでいいと思ったし」
「他の方もですか」
「神星のね」
「そうですか」
「太宰ちゃんは政については誰にも負けてへんわ」
「負けてへんというか」
ここでだ、こう言ったのはビークだった。
「流石職業が政治家だけはありますね」
「そう思うわ」
「そやからですね」
「そう、統一した後は」
「それからはですね」
「太宰ちゃんにかなり頑張ってもらって」
そうしてというのだ。
「政もね」
「やってもらいますね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「ええわね」
「ほな」
「まあそれは戦の後よ、それとその戦は」
「これからですね」
「はじまるけれど」
その戦についてだ、アレンカールは話した。話を戻した形であり他の星の者達も真剣な顔で話をした。
「日本は奇襲が得意だから」
「警戒せんとな」
ルルフォが応えた。
「ほんまに」
「そうよ、交代で寝てもらうけれど」
「それでもな」
「警戒はしてもらうから」
それは絶対にというのだ。
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