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夢幻水滸伝

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第百六十六話 想定していないことその五

「お金でどれだけ苦労してきたか」
「それで何とか調達してきたわね」
「現在進行形で」
「そう、それで」
 その為にというのだ。
「選挙でもよ」
「その後の活動でもですね」
「お金がないと何も出来ないし」
「お金を集められへんとですね」
「それだけでね」
 まさにというのだ。
「もうね」
「大きなマイナスですね」
「そうよ、お金を集められる政治家はそれだけで違うわ」
「能力がありますね」
「そういうことよ」 
 例えば田中角栄である、色々言われているがそれでもそのかなりの集金能力は彼の力の源の一つであった。
「そやからね」
「そうした政治家は論外ですね」
「そしてね」
「汚職をしない、若しくはそうはならない様にする」
 こう言ったのはピエトリだった。
「そうでないと駄目ですね」
「お金はどうあっても集めてね」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「奇麗にすることですか」
「そのことが大事よ」
 まさにというのだ。
「まあそこは課すことね」
「民主政治とするなら」
「政治家の人達にはね」
「お金が必要だから」
「賄賂とか不正献金とかね」
「ありますか」
「まあそこで見付かったら」
 それでというのだ。
「処罰されるけれど」
「そうしたお金は濾過することですか」
「そして奇麗にしてね」
「使うものですか」
「それが出来ない政治家もね」 
「この世界でもですね」
「それで見付かったら」
 その時はというのだ。
「罪に問われることになるでしょうね」
「民主政治も奇麗ごとばかりやないですね」
「奇麗やなくて汚いものよ」 
 アレンカールはヘッドにあっさりと言い切った。
「それはね」
「そうですか」
「選挙はお金がかかるから」
「そこに人の業も関わりますか」
「そうよ、それでね」
 そのうえでとだ、アレンカールはヘッドにさらに話した。
「汚い面も色々出るのよ」
「人のそれが」
「けどそうした汚い面も含めてね」
「やっていくもんですか」
「正直汚くて愚かで騒動ばかり起こるけれど」
 それでもというのだ。
「太宰ちゃんはそれでいくみたいよ」
「そうですか」
「その方が政をやりやすいってね」
「そうお話されてますか」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「地方分権もしていくみたいよ」
「そっちもしますか」
「そう、各州や県や省の知事さんは選挙で選んで」
 今度は地方政治のことも話した。
「議会もね」
「選挙でしていきますか」
「勿論複数政党で」
 こちらも導入するというのだ。
「それでね」
「そのうえで、ですね」
「やっていくわ、あたい達だけで治めるには無理があるから」
 星の者達でというのだ。 
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