八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百九十三話 一人だけじゃなかったその六
「必ず」
「そうです、次第にでもです」
「努力が実を結んで」
「恵みを与えてくれます」
「そうなりますね」
「勿論よいことに対してですが」
その努力はというのだ。
「必ず実を結ぶものなので」
「やっていくべきですね」
「そうです、そして止様もです」
「努力してきましたね」
「ですからあの様にです」
まさにというのだ。
「多くの人に認められて愛されています」
「そういうことですね」
「お家のこともですね」
「家事も忘れないですしね」
どうも掃除は苦手でそっちは僕がやっていたけれどだ。
「ちゃんと」
「左様ですね」
「幾ら遊んでも」
それでもだ。
「家に帰ってきて」
「家事をされていましたね」
「育児放棄はなかったですね」
これは間違ってもだ。
「それで暴力もです」
「なかったですね」
「何でも暴力は嫌いとか」
「それも止様です」
「そうですね」
「止様は暴力は理性のない力と言われています」
そうした力だというのだ。
「それも立場や腕力が上の者が弱い者や抵抗出来ない者に振るう」
「卑怯な力ですね」
「はい、止様は卑怯な方ではないです」
「だから暴力を振るわないですね」
「そうした方です」
「そこもいいところですね」
親父のだ。
「本当に」
「その暴力を振るわないこともです」
「努力ですね」
「そうなのです」
「感情を抑えることもですね」
「感情を抑えられず」
そうしてというのだ。
「無闇な行動を取っては」
「いけないですし」
「まさに感情をコントロールする」
このこともというのだ。
「努力なのです」
「そういうことですね」
「ですから義和様も」
「感情を抑えるという努力もですね」
「暴力を振るわず」
そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「それも努力ですね」
「そのことを忘れないで下さい」
「そうしていきます」
僕も約束した。
「暴力を振るわれたら嫌ですし」
「そうですね」
「そう思いますと」
「暴力を振るってはいけないことがわかりますね」
「はい」
実際にだった。
「そう思えます」
「ならです」
「絶対にですね」
「他の人には暴力を振るわないことです」
感情を抑えてというのだ。
「そうされて下さい」
「そうしていきます」
「粗暴、暴力を振るうとそれだけでの人のランクを五つは落とします」
「五つもですか」
「はい、それだけで」
「そこまでなんですね、そういえば」
ここで僕も思い出した、それはあの働かず図々しく他の人の家に上がり込んで大飯を食らって尊大に振舞っていた人だ。
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