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夢幻水滸伝

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第百六十四話 土佐沖にてその十七

 日本の面々はこうした軽い話をしつつ素麺そして西瓜を楽しんだ。それが終わってから綾乃は笑顔で言った。
「もう少ししたら戦やけど」
「その時にはでごわすな」
「今度勝ったらうち等が最後の勝者になるし」
 それでとだ、北原に応えて話した。
「それやったらな」
「絶対にでごわすな」
「勝とうな」
「ではでごわすな」
「今から軍議やけど」
 それに入るがというのだ。
「どうして戦うかやね」
「もうそれはでごわすな」
「芥川君が策出してるわ」
「あえて正攻法でいくでごわすな」
「それでいこな、今回もう一気に攻めて」
 そしてというのだ。
「勝とうな」
「ではおいどんもでごわすな」
「宜しゅう頼むで」
「わかったでごわす」
「今回一騎打ちに出る子はこれまでより多いけど」
 それでもというのだ。
「そうやない子が軍の采配していくで」
「それで棟梁もでごわすな」
「今回は軍の采配執って」
 そしてというのだ。
「うち自身思いきり戦うわ」
「そうしてくれるでごわすな」
「その戦を具体的にどうしてくか」 
 このことをというのだ。
「話していこな」
「今からでごわすな」
「そやで」
 綾乃は北原ににこりと笑って答えた、そして食事の後ですぐに軍議に入ったのだった。


第百六十四話   完


                   2020・6・1 
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