| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百八十六話 服と見せかけてその九

「ビスマルクもな」
「糞野郎なのね」
「俺にとってはな、けれどな」
「ハンバーグは食べるわよね」
「これからもな」
「目玉焼きを乗せて」
「それで食う」
 そうするというのだ。
「ビスマルクに関係なくな」
「美味しいから」
「あいつが考えてもな」
 それでもというのだ。
「美味いからな」
「舌は別ね」
「ああ、目玉焼きも好きだしな」
 この料理自体もというのだ。
「けれど本当にな」
「ハンバーグと目玉焼きの組み合わせは最高ね」
「そこに赤ワインもあるとな」
「尚更なのね」
「俺はビールよりもな」
「赤ワイン派よね、あんた」
「ワインが一番肉に合うんだよ」
 マチアは持論も述べた。
「何といってもな」
「それも赤なの」
「青や紫もいいけれどな」
「赤が一番なのね」
「肉にはな、勿論ステーキにもな」
 大好物のこれにもというのだ。
「何といってもな、ただな」
「ただ?」
「俺は魚介類、シーフードも食うからな」
「あれっ、そうだったの」
「そうだったのか」
 アロアだけでなくフックもマチアの今の言葉に驚きの言葉をあげた、それは意外だと顔にも出ていた。
「お前魚も食ったのか」
「そうなの」
「そりゃ食うさ、俺だってな」
 シーフードもとだ、マチアは驚く二人に冷静な顔で答えた。
「それも生でもな」
「生っていうとお刺身ね」
「あとカルパッチョだな」
「そういうのも食べるのね」
「肉だけじゃないんだな」
「ああ、それも結構好きだ」
 ただ食べるだけでなくというのだ。
「特にムニエルがな」
「そうだったのね」
「本当に魚食うんだな」
「ああ、パスタに入っていても好きだしな」
「ボンゴレとかペスカトーレとか」
「そういうのか」
「あとイカ墨もな」
 これもというのだ。
「イカ墨のスパゲティは大好きだ」
「あれ確かに美味しいわね」
「ああ、癖になる」
 アロアもフックもイカ墨のスパゲティについては述べた。
「独特の味でな」
「病みつきになるわね」
「あれも好きでだ」
 それでというのだ。
「その中にイカが入っていてもな」
「食べるのね」
「そうしているんだな」
「ああ、それでスパゲティはともかくシーフードだけだとな」
 シーフードパスタの時は赤ワインだというのだ、マチアのワインへのこだわりはここでもはっきりと出ていた。
「ワインは白だ」
「やっぱり魚介類には白よね」
「ワインだとな」
「あと和食にもね」
「白ワインだな」
「そうだな」
 マチアも述べた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧