夢幻水滸伝
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第百六十二話 日本に近付きその六
「それでチェッチェフさんが技術の粋を集めて施設させた」
「そうなってるな」
「しかも線路複線やから」
「もうかなり量が来てるな」
「それな、線路は単線と複線で全然違ってくるわ」
ダリーオはそのことについて述べた。
「ほんまに」
「単線やと鉄道は一方にしか進めん」
「そうなるな」
「その路線の列車全部がな」
「それが線路が複数やとな」
「行き来が出来る様になる」
「それで輸送量も増える」
只増えるだけでなくというのだ。
「路線が二つやと二倍やない」
「何倍にもなるな」
「複数の線路で列車を動かせるからな」
「そうなるな」
「そやからええが」
「この場合枢軸がどんどん人やものを送って来るからな」
「厄介なことや」
こう話した、そしてフルルがまた言った。
「統一したらモンゴルの方が一番厄介なところになるか」
「もうそれは避けられんな」
セプルベダも応えた。
「やっぱり」
「そやな」
「それでわし等が最初に戦う相手はな」
統一した後はというと。
「枢軸やろな」
「欧州はその後やな」
「あそこはまだ群雄割拠やからな」
マリアが欧州のその状況を話した。
「流石に勢力が減って来たけどな」
「最初は大小何万の勢力に分かれてたからな」
ダリーオが応えた。
「そうたったからな」
「もうな」
「それが星の人等が率いる勢力が潰していったからな」
「それでかなり減ったけどな」
「まだ群雄割拠や」
「そうした状況やな」
「あそこは、そうしたとこやから」
その為にというのだ。
「外に攻めるどころやないから」
「こっちも手出しする必要ないな」
「それよりも国境接してる枢軸やな」
「どうしてもそうなるな」
こう話した、そしてだった。
フルルはコーヒーを飲んでから仲間達にこう言った。
「戦の後の方が何かとあるな」
「それ棟梁さんも言ってたけどな」
まさにとだ、ホンワナは応えた。
「まさにやな」
「それからやな」
戦の後のことも話すのだった、彼等はもうそのことも考えだしていた。そしてそれは太宰が最も強く。
蓬莱で綾乃にこう言った。
「戦が終わり統一されましたら」
「その時はやね」
「早速です」
主の座にいる綾乃に毅然とした声で話した。
「政をはじめますが」
「その政のことをやね」
「星の人達が一同に会し」
「平城京の時みたいにやね」
「はい、そうしてです」
そのうえでというのだ。
「私は皆さんの前でお話します」
「そうしてくれるんやね」
「おおよその仕組みを考えていますので」
太平洋と地下世界全体を治めるそれをというのだ。
「官僚組織等も」
「もうやねんね」
「はい、これまでは江戸幕府を手本としてきましたが」
それをというのだ。
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