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夢幻水滸伝

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第百六十二話 日本に近付きその五

「そうしてくるな」
「けどな」
 ダリーオは苦い顔で述べた。
「それやとこっちは大艦隊も用意出来る」
「そやから対応出来る」
「インド洋の方も同じや」
 こちらの海もというのだ。
「そうそうな」
「敵の水軍が動いても」
「対応出来るな」
「あれやろ、棟梁さん達統一したらかなりの水軍用意するんやろ」
 このことはホンワナが言った。
「それやったらな」
「海は安心してええな」
「ミャンマーの方はどないやろ」
 マリアはこの地域のことを話した。
「今はじめてここでのお話に出すけど」
「あそこも天然の要害やで」
 フルルはマリアにそのミャンマーのことを話した。
「そやからな」
「それで簡単にはやな」
「攻められんで、かなりのジャングルで高山地帯で」
 そうした場所でというのだ。
「簡単にはな」
「攻められんか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「あの地域もな」
「大丈夫やな」
「とんでもない複雑なジャングルで高度も高くてスコールも多くて」 
 そうした過酷な環境だというのだ。
「川も複雑で空にはモンスターも多い」
「大軍もやな」
「動けんからな」
 そうした場所だからだというのだ。
「あそこもな」
「大丈夫やな」
「あそこもな」
「となるとモンゴルやな」
 この地域だとだ、ホンワナは腕を組んで述べた。
「ほんまに」
「あそこな」
「ナツァグドルイジ先輩はおるけど」
 モンゴルの星の者である彼がというのだ。
「それでしっかり治めて警戒をしてくれてるけど」
「あそこはな」
 まさにとだ、セプルベダも答えた。
「広くてな、しかも敵の拠点もある」
「ウラジオストクな」
「あそこ難波さんがおるで」
 マリアは深刻な顔で彼の名前を出した、エカテリーナとタゴールが枢軸の東方の行政と軍事の総責任者即ち総督として送り込んだのだ。
「あの人がな」
「あの人めっちゃ強いで」
 ダリーオが苦い顔で述べた。
「鬼みたいに」
「神星の人除いたら戦闘力やと最強らしいな」
 武闘派であるセプルベダもこう言った。
「あの人は」
「采配もええらしいけど」
 フルルもこう言った。
「それ以上に戦闘力が凄いらしいな」
「その人がおるからな」
 セプルベダはフルルに応えた。
「モンゴルの方がな」
「一番どうなるかやな」
「シベリア鉄道もあるから」
 このことはマリアが指摘した。
「モスクワからどんどん将兵と物資が来るし」
「こっちの世界のシベリア鉄道インドともつながってるで」
 ホンワナも言ってきた。
「そやからな」
「インドからも人もものも来るな」
「マリーナさんが立案してな」
 枢軸の内政を仕切っている彼女がというのだ、マリーナはエカチェリーナとタゴールそしてターリアから枢軸の広大な領土と十数億の民の内政を任されているのだ。そこに警官であるサーヘニーも加わっているのだ。 
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