夢幻水滸伝
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第百六十一話 まだ見えないがその八
「こっちもな」
「特にやな」
「そや、賭けんでな」
「やってくべきやな」
「それがええわ、それとな」
「それと?」
「麻雀の牌のことやが」
ヘッドはベッシーに真剣な目で問うた。
「僕っちはあれがな」
「よおわからんのかいな」
「そや」
実際にというのだ。
「これがな」
「多いからな、牌も」
ベッシーはヘッドにこう返した。
「種類からして」
「そやろ」
「しかもな」
それに加えてというのだ。
「その揃い方で何になるか」
「それもやな」
「よおわからん、何が何かな」
「それ私もやから」
ベッシーはカードを二枚交換した、そしてだった。
内心あと一枚でフルハウスになるのでもう一枚いこうかと考えつつその考えは隠してそのうえでヘッドに答えた。
「実際に」
「ほんまに全くわかってへんか」
「そやけどな」
「興味を持ったからか」
「勉強しようって思ってるんや」
「一からかいな」
「そう思ってるけどどうやろな」
今度は二人に問うた。
「麻雀も」
「覚えたいなら覚えて」
まずはヘッドが答えた。
「そしてな」
「そのうえでかいな」
「やりたいならやったらええやろ」
こう言うのだった。
「それで」
「そういうことやね」
「僕もそう思うわ」
モンテロッソもベッシーに答えた。
「そうな」
「別に勉強してもええか」
「それがプラスになるならな」
それならというのだ。
「ええやろ」
「そやねんな」
「そう思うわ、ただな」
「ただ?」
「こうした遊びも色々あるな」
「トランプ以外にも」
「花札もあるしな」
モンテロッソはこの遊びのことも話に出した。
「それも」
「日本のあの遊びやな」
「それもあるからな」
だからだというのだ。
「やってみたらええやろ」
「花札はもう私知ってるわ」
ベッシーはモンテロッソの今の言葉に笑って答えた。
「それで日本の例のスーパーカルテットとな」
「ああ、瑠璃子ちゃん達か」
「最強四天王とも自称してるけど」
四人はその都度こう言っているのだ。
「あの娘達とも遊んだで」
「そうしたんやな」
「それで知ってるし」
「楽しんでるか」
「そうしてるで、ほなポーカーの次はそれやろか」
その鼻札をというのだ。
「そうしよか」
「花札やな」
「ルール知ってるやろ」
二人に対して今度はこのことを問うた。
「それも」
「まあな」
「一応はな」
二人はそれぞれ答えた。
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