夢幻水滸伝
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第百六十一話 まだ見えないがその七
「日本から世界に売っててな」
「中南米でも買えるな」
「エクアドルでもな、それでよおさん買って」
「エルドラドにも持ち込んでたんやな」
「そういうことや」
「確かにそのお菓子美味しいからな」
シルビーナもその菓子を見て言う。
「文句なしに」
「そやろ」
「きのこの方も美味しいけれどな」
「こっちもやろ」
「それで今からか」
「牛乳飲みながら食べようか」
「そうするか、しかしな」
シルビーナは白いミルクを見てこうも言った。
「チョコレートとミルクの組み合わせも最強やな」
「そやろ」
「コーヒーもええけどな」
「ミルクも合うな」
「それで出してん」
チョコレート菓子をというのだ。
「そうしてん、ほな三人で食べような」
「今からな」
こう話して三人でチョコレート菓子も食べはじめた、ミルクも楽しんでそちらもとなり三人は満足した。
ベッシーはヘッドそしてモンテロッソと共にトランプで遊びつつ言った。景色がいいので外で興じている。
その中でだ、二人に言った。
「後で麻雀もしたいけど」
「ルール知ってるんか」
ヘッドはそのベッシーに横目を向けて問うた。
「麻雀の」
「麻雀のルールはわかりにくいやろ」
モンテロッソは自分のカードの数字を見つつ言った。
「それは」
「そやねんけどな」
「興味持ったんかいな」
「そうやねん」
こうモンテロッソに話した。
「遊びは色々知った方がええやろ」
「それで楽しむべきか」
「そう思ってな」
それでというのだ。
「どないや」
「ええと思うけどな」
それでもとだ、ヘッドは自分のカードを見ながらベッシーに話した。
「ただ賭けるのはな」
「お金はやな」
「それやったら洒落ならんからな」
「どんどんなくなるな」
「ギャンブラーでもないとな」
それこそというのだ。
「なくなる一方や」
「ギャンブルで儲けるなら親になれ」
モンテロッソはカードを一枚交換してから言った。
「それは言われてるな」
「リサールがな」
ベッシーはギャンブラーである彼の名前を出した。
「そう言うてるな」
「実際あいつゲームは遊ぶだけやろ」
「儲けるのは親にしてやな」
「親やったら儲かる」
そちらになればというのだ。
「けどな」
「遊ぶとやな」
「どうしてもトータルではそれなりや」
「そんなに儲かるもんやないな」
「そやから今も賭けてへんやろ」
モンテロッソはここでサンドイッチを食べた、見れば三人共それとコーヒーを楽しみつつゲームに興じている。ゲームはポーカーだ。
「実際に」
「賭けるとな」
「後々洒落にならんからな」
「お金とかやとな」
「それでやってるしな」
「まあ麻雀もな」
ヘッドはまたこの遊びの話をした。
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