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夢幻水滸伝

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第百六十一話 まだ見えないがその九

「知ってるで」
「やれんことはない」
「ほな次はそれやろか」
 その花札をというのだ。
「そうしよか」
「ほなそうするか」
「今は時間あるしな」
 二人はまんざらでないという顔でまた答えた。
「ポーカーも続けてたら飽きるし」
「他のトランプのゲームも結構やってるしな」
「それやったらな」
 次はというのだ。
「次はや」
「花札か」
「それやろか、しかしあの四人と花札やったら」
 ベッシーは四人のことをさらに話した。
「中々おもろかったで」
「あの四人確かにおもろいな」
 モンテロッソもそのことは認めた。
「話してても」
「陽気で気さくでな」
「それで賑やかで」
「一緒におっておもろいで」
「そうした連中やな」
「しかもあれで曲がったことはせん」
 ヘッドはカードを交換してフォーカードになったところでこれでいいかと思いつつそのうえで言った。
「いい加減とか怠け者とか言われてるけど」
「太宰さんにな」
「あれ位やとな」
「特にやな」
「そこまで言うこともないやろ」
「そやな」
「ドラッグやってる訳やない」
 ヘッドはカードをしつつ言った。
「そやからな」
「別にやな」
「言う程のことやないやろ」
 特にというのだ。
「ほんまに」
「あの四人はな」
「そう思うで」
 こう言うのだった。
「ほんまに」
「そやな」
「そやからな」
 それでとだ、ヘッドはさらに話した。
「戦が終わったらあの四人とな」
「花札もしたいか」
「そう思ってるわ、勿論他の遊びもな」
「したいんやな」
「そうも思ってるわ」
「へえ、ポーカーやってるん」
「おもろそやな」
 ここでチェリーリアとイザベルが来た、チェチーリアはイザベルの右肩にいてそこから言っている。
「あたし達も混ぜてくれるか」
「そうしてええ?」
「次は花札やるけどええか?」
 ベッシーは二人に笑ってこう返した。
「それでも」
「ああ、別にええで」
「あーしもそれでええわ」
 イザベルもチェチーリアもベッシーのその言葉にすぐに答えた。
「花札でもな」
「ルール知ってるし」
「ほな今の勝負終わったらな」
 ポーカーのそれをとだ、ベッシーは二人に笑って返した。
「今度は五人やな」
「いやいや、六人でええやろ」
 今度はレベッカが来て言ってきた。
「それで」
「あんたも来たんや」
「ふらっと来たらな」  
 レベッカはベッシーに微笑んで答えた。 
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