夢幻水滸伝
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第百六十一話 まだ見えないがその六
「自然環境も過酷やしな」
「どっちもな」
「人はそうそう入られる場所やないわ」
「サハラ砂漠なんてそのせいでアラブとの境になってるからな」
「お互い入ること出来んから」
軍隊を送っても砂漠の過酷な環境と強力なモンスターや獣達に阻まれるのだ、それで双方サハラ砂漠を境界にしているのだ。
「そんなのやからな」
「どうしてもな」
「サハラ砂漠についてはええ部分もあるわ」
「自然の要害やからな」
二人で言う、そして。
ファラはここでこうも言った。
「あたい等アラブと仲良くないからな」
「何かな」
「結構対立してるとこあるな」
シルビーナもガブリエラも言うことだった。
「そやからな」
「サハラ砂漠は有り難いな」
「空にも凶悪なモンスターめっちゃ多いしな」
「しかもサハラ砂漠上空の浮島も過酷なとこばかりやし」
乾燥しきった砂漠地帯の浮島ばかりでしかも凶悪なモンスターや獣ばかりが棲息しているのだ。自然環境があまりにも過酷なのだ。
「しかも資源もないし」
「そんなとこ誰も進出せんしな」
「サハラ砂漠は進出せんでええな」
「特にな」
「ほんまにそやな」
「あそこは置いておいて」
それでとだ、ファラはあらためて話した。
「アマゾンもな」
「あそこの森は大気に関係があるし」
「下手に伐採するべきやないな」
「棟梁さんも伐採した分は植林せいって言うてるし」
「それやったらな」
「あそこも入る必要ないし」
アマゾンの方もというのだ。
「人の近いとこにおるのをな」
「退治してく」
「そうしていくんやな」
「それがええやろ、それとな」
ファラはミルクを飲みつつさらに言った。
「ミルク飲んでるとな」
「どないしたんや?」
シルビーナはそのミルクを飲みつつファラに応えた。
「一体」
「あれや、お菓子も食べたくなるな」
「ああ、そういうことやな」
「やっぱりな」
どうしてもというのだ。
「飲みものを飲んでると」
「どうしてもやな」
「お菓子も食べたくなるわ」
「あんたそれコーヒーとかマテ茶の時も言うてるで」
ガブリエラもミルクを飲みつつ言う。
「そうしてるで」
「そやから何時でもな」
「こうしたのを飲んでるとか」
「どうしてもな」
「お菓子を食べたくなるか」
「それでや」
ファラはここで笑顔でチョコレート菓子を出した、そうして二人に対して言うのだった。
「これ食べようか」
「チョコレートやな」
「クッキーの上にかけたもんか」
「日本のお菓子で」
この世界の、である。言うまでもなく。
「これめっちゃ美味しいからな」
「それ私も知ってるで」
ガブリエラはそのチョコレート菓子を見て話した。
「たけのこの何とかやん」
「そや、あたいこれ大好きで」
「こっちにも持って来てるんやな」
「こっちの世界にも売ってて」
そしてというのだ。
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