夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百六十一話 まだ見えないがその五
「戦よりもな」
「そっちやな」
「戦の趨勢も占うけどな」
「それでその占いの結果どないや」
ガブリエラはファラにそのことを尋ねた。
「一体」
「どっちが勝つかは出んかった」
「一番肝心のことはかいな」
「けど戦の後のことは出た」
それはとだ、ファラはガブリエラに笑って答えた。
「そっちはな」
「それでどう出たんや」
「長い間平和に治めていける、団結してな」
「それはええな」
「そやな」
ファラの占いの結果にガブリエラもシルビーナも笑顔になった、そのうえで二人で顔を見合わせて話した。
「どの勢力の星の子も仲良くやっていけて」
「それで治めていけるならな」
「それに越したことはないわ」
「ほんまにな、私スパイやけどな」
この職業にあってもとだ、シルビーナは話した。
「政もよおやるし」
「平和な方がやな」
「やっぱりええわ」
こう言うのだった。
「ほんまにな」
「それでやな」
「戦の後平和になるなら」
それならというのだ。
「最高や」
「そう考えてるな」
「心からな」
まさにというのだ。
「そう思うわ」
「それ私もや、確かに何時かはロシアとインドの枢軸や欧州と戦うことになるけれど」
「それでもやろ」
「戦よりもな」
「政やな」
「平和にな。そっちの方がええわ」
「そやそや、戦は獣とかモンスター退治もあるし」
ファラはそちらの話をした。
「そっちをどうするかやからな」
「サハラ砂漠とかアマゾンだけやないからな」
モンスターが多い地域はとだ、シルビーナはミルクを飲みつつ話した。
「地下世界も結構モンスター多いみたいやし」
「そっちもな」
ファラはさらに言った。
「何とかせなあかんから」
「モンスターも多いと」
どうしてもとだ、ガブリエラはこう言った。
「旅も出来んでな」
「その結果な」
まさにとだ、シルビーナは二人に話した。
「産業の発展も阻害されるから」
「何としてもな」
「モンスターも退治していかんとな」
「それにモンスター軍隊に加えたら強いし」
「軍の強化にもなるから」
「それな、軍隊はな」
実際にとだ、シルビーナは二人にこちらの話もした。
「やっぱり強いに越したことはないわ」
「モンスターもおるとな」
「やっぱりええからな」
「それにモンスターも訓練次第で強くなるで」
「人と一緒で」
それも無限にだ、向き不向きはあるが術を覚えさせたり特殊な技能を備えさせることも訓練次第で可能である。
「軍隊を強くさせる為にもな」
「モンスターのことも何とかせんとな」
「とりあえずアマゾンとかサハラ砂漠はどうにもならんとこあるけど」
この二つの地域はというのだ。
ページ上へ戻る