夢幻水滸伝
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第百六十一話 まだ見えないがその三
「そやからな」
「余計ないざこざがなくてな」
「ちゃんと全体を見た政が出来る様になってる」
「そのお陰でな」
「ほんまにましや」
「そやな」
「しっかりした穀倉地帯での農業が出来てきてて」
食料の確保が進んでいるというのだ。
「産業も育ってきてる」
「少なくとも産業革命後位のな」
「確かに日本とかと比べたらかなり落ちるが」
その技術や文明のレベルはというのだ。
「しかしな」
「それでもやな」
「しっかりとな」
その政はというのだ。
「出来てるさかいな」
「それでな」
「今まで以上にやな」
「統一したら内政に励んで」
そしてというのだ。
「アフリカも豊かにしたいな」
「これまで以上に」
「他の勢力と同じだけな」
そうしたいというのだ。
「ほんまにな」
「領地全体をやろ」
「ああ、豊かにしたい」
「もっと言えばアフリカだけやないか」
「そや、地下世界もそやしな」
「あちらはええ川も鉱山も多いから」
それでとだ、アルゲダスは話した。
「しっかりとした技術で内政を行えば」
「それでかなり豊かになるな」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「あそこもな」
「内政に力を入れていかんとな」
「そういうことやな」
「統一したらその地域全体をな」
まさにというのだ。
「治めていこうな」
「そうしていこうな」
「戦が終わって万々歳やなくて」
ビークは腕を組んで話した。
「むしろな」
「戦が終わってからな」
「そこからが本番で」
それでというのだ。
「一切戦はせん位の気持ちで」
「当分内政に専念やな」
「他の勢力とは揉めんで」
「そうすべきやな」
「それ棟梁さんも言うてるし」
アルゲダスはアレンカールの話を出した。
「やっぱり戦よりもな」
「政やな当分の間は」
カブラルも頷いて応える。
「この戦が終わったら」
「絶対にそうすべきやな」
「そういうことやな」
「自分は特にそう思うやろ」
「勿論や」
カブラルはアルゲダスに即座に答えた。
「僕はそっちが専門やしな」
「職業が農民やからな」
「戦よりもな」
「農業をどうするか」
「そっちが仕事やさかい」
それだけにというのだ。
「今かてな」
「戦をしててもやな」
「田畑のことを考えてどういった作物を何処で植えて」
そしてというのだ。
「皆がたらふく食べられる」
「そう考える方がええな」
「ほんまにな」
「わしも戦士やが」
ママニも自分の職業から話した。
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