夢幻水滸伝
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第百六十一話 まだ見えないがその一
第百六十一話 まだ見えないが
ビークはエルドラドの中でアルゲダスそしてアグアルーザ、カブラル、ママニといった面々と共にトレーニングを積んでいた。
その中で汗を拭いてから仲間達に言った。
「いや、今日もいい汗かいてるな」
「汗をかくとな」
どうかとだ、カブラルは笑顔で応えた。
「やっぱりな」
「すっきりするな」
「ああ、僕はやっぱり農民やからな」
「汗をかくのならやな」
「畑や農園やが」
それでもというのだ。
「トレーニングで汗をかくのもな」
「ええな」
「そっちもな」
こう言うのだった。
「ええもんや」
「身体を動かすことはええことや」
こう言ったのはママニだ。
「労働にしてもスポーツにしても」
「どっちもやな」
「ええもんや、連合は屯田制やってるからな」
「戦士の自分もな」
「畑仕事もよおするが」
「それもやな」
「いい汗かいてな」
そうしてというのだ。
「いつもすっきりしてるわ」
「そうしてるな」
「というか」
今度はアルゲダスが言った、召喚士という職業なので術のトレーニングを行っていたが四人と一騎打ちのそれも行なっていたのだ。
「トレーニングを積まないと」
「あかんな」
「戦を前にしてるし」
それにとだ、アルゲダスはビークに話した。
「僕達はその戦だけやないから」
「そやからな」
「もう常に」
今だけでなくというのだ。
「汗をかかんと」
「あかんな」
「そして」
そのうえでというのだ。
「心身を鍛えてなあかんから」
「こうしてやな」
「どんどん汗をかいていくべきや」
こう言うのだった。
「やっぱり」
「そういうことやな」
「そして」
アグアルーザも言ってきた。
「汗をかいたらしっかりと水も飲む」
「それも大事やな」
「水分補給は欠かしたらあかんで」
アグアルーザは笑ってその水を飲みつつ話した。
「水は命や」
「その通りやな」
「そやからな」
「おいら達もやな」
「どんどん飲むんや」
水はというのだ。
「有り難いことにエルドラドには豊富にあるしな」
「風呂もプールもよおさんあるな」
「それ位にあるからな」
だからだというのだ。
「飲み水もな」
「苦労せんわ」
「浮島でも水がどんどん湧き出る」
こう言ったのはカブラルだった。
「これは有り難いわ」
「若しも」
アルゲダスはそのカブラルにこう言った。
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